蘇州の麺、臭豆腐

蘇州拙政園の門前に「朱鴻興」という麺屋さんがあります。
我らが、蘇州出身の画の老師がお気に入りの麺屋さんで、いつもここに来たらこの麺を食べたいから、お腹をすかしてくるんやと言って連れて行ってくれた店です。
「何が好い?、麺でいいか?」
「勿論」
「どんな麺、今は蟹のシーズンやから、蟹にするか?」
「えっ、蟹ですか、おいしそうですね。それでいいです」
「饅頭は食べるかね(飽の事)」
といったけど、売り切れだったので、ワンタン風のスープになった。
それで、出てきたのは、蟹味噌の麺でした。こんなにたっぷりと蟹味噌がついて、確か12元くらいでした。(この店で一番高い)
ここは、麺は同じで、いろんなトッピングを選ぶのという方式みたいです。
味は、素朴で美味しい。私には麺がちょっと多いけど、普通はこれくらいがいいのでしょう。日本のラーメンブームのように凝った味ではないけど素朴でよかったです。

その後、水郷古鎮を廻った時、あの臭(チョー)豆腐がありました。
老師は見つけたとたんに店に入って注文しています。
よほど好きなんでしょう。
臭豆腐というのは、豆腐を発酵させたもので、日本の「くさや」とか「鮒寿司」とか「なれ寿司」とかといった食べ物と同じようなもので、共通の強烈な臭いがあります。又、独特の旨みがあって慣れると癖になります。
これも、けっこう臭いますが、美味しいです。
私も、最近は、よく食べるので病みつきになっています。

帰ってから、中国語の老師にこの話をしたら、「ああ、蘇州の臭豆腐ね、揚げたやつでしょう、揚げるからあんまり臭くないんですよ」、「北京のは生だから、もっと臭いし、美味しいよ」って、言ってました。
因みに、その老師は北京出身です。
皆さん、お国自慢は譲れないのです。

**これからは毎週水曜にはできるだけ「食いもん」の話をしたいと思います。

  麺と蟹味噌           混ぜたらこうなる
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このワンタンスープも美味しい、湯葉も入ってる
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  注文を聞いてから揚げるのです。
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