村の裏まで回って戻る途中でガイドさんに出会った。この村はガイドの必要は
なくて、ただ見て回って、いいところがあったらスケッチするという予定やっ
たんで、時間を決めて、皆自由行動をすることにしていた。ガイドさんもここ
は初めて来るという事で興味森々でいろいろ見て回っているらしい。
あっちの丘の上にも見晴らしがいいところがありますよと言うことで、一緒に
行ってみることにした。
長閑な良い村だ。
今は、観光客がいなくなった時期やから、あんまり観光を意識してはれへん。
自然体やからそれがいい。
時々止まって、スケッチをしながら行く。
人の暮らしがあるのがいいし、鶏や犬がいるのがいい。
全部後で絵を描くときの参考パーツになるんで一生懸命カメラに納めておく。
向こうから芋を担いだおっちゃんがやってきた。
ガイドさんがしきりに話しかける。
これも大事な点景パーツになる。
細い道を上ったり降りたり、家と家の間を方角を頼りにうろついてたら、行き
止まりになった。目の前に家の戸があって外から見るとキッチンのようだ。
諦めて戻ろうとしたら、ここを通り抜けよう、さっきは通れたって言うて、中
のおばちゃんをしきりに呼んでいる。なかなか出て来いへんかったけど、やっ
と出てきたおばちゃんに、「ここ通らして!」って頼んでる。最初は嫌そうや
ったけどあんまり頼むんで、「しゃあないなあ」って事になった。
料理してはる最中やったんちゃうやろか?
迷惑な話だ。
わしらの感覚では、そんな目茶なって思うけど、「いい、いい、大丈夫です」
ってガイドさんは笑って通って言った。喋ってる内容は怒ってへんみたい。
感覚が違うんやろなあ。
ここまで抜けて、また上に登る。
又別の屋根景色が現れる。
下を眺めてたらちょっと飽きてきた。
もう戻ろう。
こういう風景もまた面白い。
で、そろそろ腹が減ってきた。この村で飯を食いたい。できるだけ民家らしき
家で食えるとありがたい。
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ありがとうございました。