中国、浙江、温州、奇山、古村の旅-17、温州、林坑古村にて

川沿いにたらたらと上って来たら古い(古く見せた)橋があった。ここら辺り
が本来の林坑古村の入り口らしい。

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ちょっと想像してたより新しい感じがする。確か明の時代の村がそのまま残っ
ていると言われていたような気がするんやけど、最近の観光ブームの余波であ
あちこち修復されてしまったんかもしれん。中に入っていったらもっとええと
こがあるやろと期待しよう。
それにしても道端に高級車があるんはちと違和感があるなあ。
これは違和感ないけどね。

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奥に進むと少しええ感じになってきた。

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瓦屋根と木造の家が明の時代とは言わんまでも少々古びた感じだ。
この間を抜けて、上に登っていってみよう。瓦屋根が一望できるかもしれん。

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なるほど、やっぱりそうだ。上から村を一望すると確かに味のある風景だ。

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ここも冬は寒いんやろねえ。煙突のある家が多い。

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趙群力という人は、こんな飛行機に乗って空撮してたらしい。

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この瓦屋根の風景をみて感動して落ちたんやろか?
それとも、何かに化かされた?
村の屋根を見ながらスケッチしてたら、更に上の方にいく道があった。竹藪の
先に何があるんやろ?
行ってみようか?
もしかしたら、この上に荒れて壊れたお寺があって、その中に入ったら、意外
や美しい娘がいてはる。その娘に手招きされて、まあこちらへどうぞと誘われ
るままスケベ心で着いていったら、中は豪華な客間になっていて酒はでるわ、
ご馳走はでるわ、娘が優しくしなだれかかってまあどうぞと言ってくれるんで、
おかしいな何か変やこんなはずは無いのにと思いつつも、あまりの嬉しさにつ
いその気になって、娘を抱きしめて思いを遂げてしまった。幸せの一夜があけ
たら、なんと墓石を抱いて寝ているのに気がついた。うろたえあたりを見渡し
て見ると壊れた塀の向こうで狐がコンと鳴いて、走り去った。
なんて、聊斎志異って言う,中国の昔話の世界に出て来るような世界に行ける
んやろか?
中国では真っ昼間でも妖怪が出る。
狐に騙されてみるのも面白いかもしれん。

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なんて期待しながらハーハーの上り坂を登りつめたら、村の裏側に回っただけ
やった。

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又、村に戻って反対側の丘に登ってみよう。

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ありがとうございました。