川沿いにたらたらと上って来たら古い(古く見せた)橋があった。ここら辺り
が本来の林坑古村の入り口らしい。
ちょっと想像してたより新しい感じがする。確か明の時代の村がそのまま残っ
ていると言われていたような気がするんやけど、最近の観光ブームの余波であ
あちこち修復されてしまったんかもしれん。中に入っていったらもっとええと
こがあるやろと期待しよう。
それにしても道端に高級車があるんはちと違和感があるなあ。
これは違和感ないけどね。
奥に進むと少しええ感じになってきた。
瓦屋根と木造の家が明の時代とは言わんまでも少々古びた感じだ。
この間を抜けて、上に登っていってみよう。瓦屋根が一望できるかもしれん。
なるほど、やっぱりそうだ。上から村を一望すると確かに味のある風景だ。
ここも冬は寒いんやろねえ。煙突のある家が多い。
趙群力という人は、こんな飛行機に乗って空撮してたらしい。
この瓦屋根の風景をみて感動して落ちたんやろか?
それとも、何かに化かされた?
村の屋根を見ながらスケッチしてたら、更に上の方にいく道があった。竹藪の
先に何があるんやろ?
行ってみようか?
もしかしたら、この上に荒れて壊れたお寺があって、その中に入ったら、意外
や美しい娘がいてはる。その娘に手招きされて、まあこちらへどうぞと誘われ
るままスケベ心で着いていったら、中は豪華な客間になっていて酒はでるわ、
ご馳走はでるわ、娘が優しくしなだれかかってまあどうぞと言ってくれるんで、
おかしいな何か変やこんなはずは無いのにと思いつつも、あまりの嬉しさにつ
いその気になって、娘を抱きしめて思いを遂げてしまった。幸せの一夜があけ
たら、なんと墓石を抱いて寝ているのに気がついた。うろたえあたりを見渡し
て見ると壊れた塀の向こうで狐がコンと鳴いて、走り去った。
なんて、聊斎志異って言う,中国の昔話の世界に出て来るような世界に行ける
んやろか?
中国では真っ昼間でも妖怪が出る。
狐に騙されてみるのも面白いかもしれん。
なんて期待しながらハーハーの上り坂を登りつめたら、村の裏側に回っただけ
やった。
又、村に戻って反対側の丘に登ってみよう。
ブログランキングに参加しています。もしよかったらポチンとお願い致します。
にほんブログ村
ありがとうございました。