そろそろ酒が飲みたい。美味しい紹興酒が待ってると思うと喉が鳴る。
次の目的地は咸亨酒店だ。入り口に孔乙己はんが居てはる。
言わずと知れた魯迅の小説の主人公だ。
ホームレスの浮浪者でも、長い裾の服を着てたら一応は文人の端くれらしい。
時には文字を教えて茶碗酒の一杯にあずかることもあるらしい。
(その字が合ってるかどうかは別にして)
日がな一日この安酒場に入り浸って茴香豆を食うのが日課だったという話だ。
その気分に浸るために、ここでは、露天のテーブルの横で茴香豆を売って、計
り売りの紹興酒を飲ませるというのが売りであった。
しかし、店が老朽化したのか、客の品位が上がりすぎたのか?
行く度に店が綺麗になって、昔の面影がなくなっていく。
今回も店舗前のテーブル席は10人もいると無理やし、どうせ味は同じ、むしろ
そっちの方が美味しいやろうとレストラン側の個室に行くことにした。
何はともあれ紹興酒を頂こう。
陶器のカップに量り売りのやつだ。
しかし、何瓶要るかと聞いてくる。チャウチャウ瓶に入ったやつやって、しつ
こく言っても同じやって言う。
中国では、この、「同じ」って言うことばに泣かされる。
こっちは違いがあるって信じてても、向こうは大体一緒やったら何文句あるんや?
ということで押し切れることが多いんでむかつくのだ。
しかし、おいしい。それにこんだけあったらたっぷり飲める。
食べ物は前菜からだ。
特に前菜から食いたいわけではなくていきなり主菜からでも何の問題もないん
やけど、メニューがそうなってるからしょうがない。
甘い棗。
豆腐
臭豆腐ではない。堅いやつ。
これが茴香豆。
空豆といっしょちゃうんやろか?
杭州では乞食鶏って言うて岩塩の中に入れて蒸し焼きしたのがご馳走なんやけ
ど、これは普通。
出た。先程、安昌古鎮でぶら下がってたやつだ。
誰かのリクエスト。頭は誰が食うんやろ?
これが臭豆腐。少々臭いけどたいしたことない。ほんまもんは、自分で自分の
匂いにむかつくほどなのだ。
でもねっとり甘くておいしい。
少々辛いめの白身魚。
とてもおいしい。
蝦と筍。
これもあっさりしてる。
安昌古鎮で売ってた、高菜のような野菜を発酵させて乾燥させたやつの上に、
トロトロの東坡肉(トンボーロ-)を載せたやつだ。
蒸しパンみたいなのに挟んで食う。
これは美味いねえ。
野菜スープ?なんやったんか忘れた。
これも忘れた。
量が多すぎて覚えきれへん。
しかし、レストラン側を選んでよかった。ここはとてもおいしかった。
ご馳走さんでした。
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ありがとうございました。
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