中国、江南、浙江の旅-23、霧の西湖で朝の散歩

さて、杭州で一夜明けた。皆さんと相談した結果、早起きして西湖の朝の風景
を見に行くつもりなのだ。しかし、残念ながら天気が悪い。朝から街の中にも
霧が漂っている。
でも、朝霧の西湖もなかなか風情があっていいような気もする。元気を出して
行って見よう。
昨日よりは大分南の方だ。
西湖の周回道路に入る入り口に来た。
この並木はいつ見てもええ感じ。絵になる景色なのだ。

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霧もまたいい。
ここは西湖十景の「柳浪聞鶯」の真ん中あたりやろか。柳の中に鶯の声を聴く
というやつだ。このあたりを散歩してたら、確かに鳥の声が一杯聞こえて、気
持ちが和むところであった。今は寒いからいてはれへん。
時間が少ないんでいつもよりせわしなく歩く。(いつもか?)
やっと湖畔についた。

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いつもやったら、湖畔を散歩する人が沢山居てはって、太極拳やったり、ラジオ
体操やったり演舞やったりと忙しいんやけど、今日は散歩する人がちらほら居
てはるだけだ。ラジオを聴きながら歩く人も居てへんからもの寂しい。
霧の中にぼんやりと対岸が見える。

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これはこれで一つの風景ではあるけど、普通は、その向こうにお寺があって、
大きな塔がある。そこに夕陽がかかるのを「雷峰夕照」と言うのだそうだ。
今はないものを空想するしかない。よう見たら見えへんやろか?
やっぱり無理か。
も少し歩くとあずま家がある。水墨画によく出て来る形だ。

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この左にある橋で昔、美女が何かで世を儚んで身投げしたとかいう伝説がある
らしい。
いつもはここも、集団演舞の練習場みたいになってたんやけど、今回は誰も居
ないのは天気のせいなんやろね。
あのおじさんは多分、橋の向こうで、太極拳かなんかやってるみたいだ。
写真を拡大したらそう見える。

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一人でストイックにやってはる。
本来ならその向こうに「南屏晩鐘」たる浄土宗らしきお寺があって、夕方にな
ったら鐘がゴーンと鳴るのだそうだ。
こういう風景は水墨画風でたしかにええんやけど

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何かもの足らんようでもある。
有るものを水墨風にぼかして見せるのは得意やけど、
無いもんはぼかしようがないし、無いもんをあるように描くのも難しい。
あんまり興も続かんので朝飯でも食いに行くとしよう。

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ありがとうございました。