中国、廬山&安徽、文房四宝の旅−61、杭州市、呉山品悦城、「紫竹園」で絹本用紙を買う。

杭州市、呉山品悦城、「紫竹園」で絹本用紙を買う。

さて、篆刻石を買ったら急いで呉山品悦城というところへ向かう。それほど遠くはない。
以前は文房四宝関連の店は文体市場という得体のしれないあばら屋のショッピングセンターみたいな
所に集中してた。外はみすぼらしい建物やけど中に入ると、書画用の紙や筆や、墨や硯、絵の具、
スケッチブック、筆洗い、云々カンヌンありとあらゆる店があって、ごく庶民的に値段交渉にも
応じてくれるし、そうかと言って品物はバッタモンではなくて、杭州美術学院の先生のお勧めの
店もあるし、生徒たちが好んで行く店もあったりしてわしは好きやった。
けど、あまりにもみすぼらしいんでいつかは再開発になるやろなあって危惧してたらやっぱり
建物が一気に立派になってしかも携帯やらパソコン用品やら売るオシャレな店であったり、
今どきのカフェみたいなのに様変わりしつつあって、それでも残る文房四宝系の店はとても
少なくなった。そして、どうやら大部分の店がこの呉山品悦城という商業ビルに移って来たようなのだ。
新しいから気持ちが良い。
その代り妖しい雑居店舗と違うんで値段が安いという気分にはならんけど前と値段が変わった
わけでもなさそうだ。
目指す「紫竹園」はこの建物の2階の奥の中程にある。
この店に来だしてもう7年ほどになる。この地に留学してた時に同輩に教えてもらった。
先生がエエって言うてたでということで行き始めたのだ。
紙屋さんと言うても一つのビルに何軒も、下手したら10軒以上あるんで何処がどうエエのか
悪いのかさっぱりわからん。何かで決めんとしょうないのだ。
今までもずっと来る度にわりと頻繁に画仙紙を買って帰ってる。
ここだけ特別安いわけではないけど杭州では日本の数分の一の値段で買えるのがありがたい。
接客してくれるご主人の代わりに前は若い奥さんがいてはった。そのうちお腹が大きくなって
子どもが生まれて、その子も大分大きくなった。
そんだけ来てんやなあっておもう。
目指す絹本はすぐにあって、想定よりも安価に買えた。ありがたい。
いつもは漢筆坊っていう筆屋さんにも寄る。ここの若主人とも顔見知りになって久しい。
今回は徽州で筆を買ったんで寄らへんけどいつもは必ず何本か買う。
日本の数分の一で買える筆は消耗品とおもってるわしの使い方に丁度適してる。
てなことで、他の店もブラブラ見ながら帰ろうとしたら、どこかの店で個展のような
グループ展のような展示会をやってはる。

誰が入っても良いみたい。
絵もあれば書もある。

さすが水墨の本場の国だ。とても迫力がある。

写真を撮っても大丈夫そうなんで少し撮らせていただく。
日本で時々水墨画の展覧会を見に行く時とは違う新鮮な感覚がある。

それにしてもこの日は閉めてる店が多いせいかお客さんが少ない。
それでもこんなふうにさらっと展示会をやってるというのが、墨文化の国やなあって
改めて思う。

勉強になる。
てなことでじっくり見させていただいて、表に出る。
もう日が暮れかけている。

それでは晩飯を食いに行こう。

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ありがとうございました。