杭州雑感ー10、豆腐屋で朝ごはん

前回は朝飯を食いにわざわざ外に出て、ラーメン食って大正解だった。
これに味をしめて別のモンを食いに行こう。
いままでうろうろとほっつき歩いているうちに目の端に、「豆花・・・」というのが
残っていた。豆花というのは日本のおぼろ豆腐のようなもので、にがりをいれて
ふわっと固まった状態の豆腐をしゃもじですくって食べるやつだ。
四川省SLの旅の時に石渓の駅で食べておいしかったのを思い出した。
「こういうものはおいしいに違いない」、行ってみよう。
美術院とホテルの周りの地図もすこしだが分かって来た。ホテルをでてすぐに左に
まわれば南山道に出なくても裏道があるのだ。
つまり四角形の底辺をいけばいいことになる。わずかではあるが、3辺を通るより
早いのは明らかだ。1人でなっとくしても誰もほめてくれないがじきに河坊街に着いた。
目指す豆腐屋は道の向こう側だ。信号の所まで戻るのは面倒だからそのまま強引に渡る。
店内はすでに満員状態だ。

一番奥で豆腐を買うのだがもう既にな4人ほど並んでいる。
その列の右側に幅の狭いバーカウンターみたいなのがあって1人座って食べていた。
左側には4人掛けのテーブルが3つで、当然相席だが、かなり埋まっている。
順番を待っているが、中国の人は豆腐一つ食うにも、タレは辛いのがいいか、甘いのが
いいかあれはどうだ、これはこうだと10種類程も選択肢がある。ついでに豆乳を飲もうと
すると、これまた甘いの辛いの、どっちでもないの、大きいのちいさいのといろいろある。
それを店員とわーわー言いながら決めるから音もうるさいし、時間もかかるが、それはそれで
何となく元気をもらったような気にもなる。

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但し、食べ始めたら、あまりべちゃべちゃお喋りをして時間をかけたりしないで、チャッチャと
食べて出て行く。朝の始まり、皆さん仕事が待っているのだろう。

順番を待つ間に店員の上に掲示してあるメニューを見て決めておく。
豆花は麻辣醤(痺れ辛いタレ)で食べよう。
大きな鍋からしゃもじで豆腐をすくって、器に入れ、タレをかけてくれる。
豆乳は甘くも辛くもないやつでサイズは小だ。
こういう店では菜包が欠かせない。野菜餡の饅頭だ。
ふかふかして高菜の野菜餡がおいしい。皮も味がいいのだ。
それに油条(揚げパン)も食べたいなあ。
結局こんな感じだ。朝飯にはちょうどいいくらいだろう。

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待ち時間が多いのでその間に食べ終わる人がいて、席も空いてきた。
相席は1人だけだと嵌りにくい様子だったのでカウンターにへばりついて食べる。

豆腐はシンプルでおいしい。ふわり、つるんと喉に入って行く。辛いタレも抜群だ。
豆乳は平凡。日本ほどの濃さも癖も無い。だから飲みやすとも言える。
朝からこういうものをファーストフード風に食べる習慣って日本にもあったらいいなと
思う。実に体に優しいではないか。

この店、翌日は友人も誘ってまた来てしまった。
「良い店見つけた!」
こんなの。

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より大きな地図で 豆花店 を表示

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