映画、「大阪のうさぎたち」を見た

外国に旅に出ていて帰ってきたとき、たまたまリムジンバスに乗ったりしたら、ちょっと
いい景色に出会える。左手に海を見ながら渋滞することのほとんどない高架上の高速を滑
るように走っているといろんなデザインの橋が現れたり、湾岸の工業地帯が現れたりしな
がら右手奥の方遥かに見える高層のビル群に向かっていく。いつ見てもええ感じやなあと
思う。出て行く時より帰ってくるときのほうが好きだ。超近代都市というのでもないし、
歴史の重さもない。何故か心落ち着ける新しさがあるような気がするのだ。
大阪もなかなかええもんやんかと思う時だ。
行くときより帰る時の景色の方が好きだ。
どんな都市に行っても空港からそれぞれの街へのアプローチは様々でまだ見ぬ地を想像し
ながら窓の外を眺めるのは楽しい。
他所の国の人が大阪に入るときはどんな風に大阪を見てるんやろ。

ある日突然大阪が人類終焉の地になるのだそうだ。
何故かはわからない。

平和に幸せに暮らしているはずのわれわれうさぎたちがある日突然いなくなる。
エイリアンたちが攻めてくるわけでもなければ、天地を覆す大災害が起こるわけでもない。
おそろしい病が猖獗を極めているわけでもない。

例えば難解複雑ではあるがある数式で表されるような事象があったとして、ある日ある時
あるありえないような数字がその数式に入りこんで、解が解けたらひとつずつ順番にこの
世のものが消えていくというようなことがおきるのかもしれない。

この世のそもそもの初めに何もなかったんやから、その終わりにも何もない。

わけのわからん不条理がやってくる。
その日、その時はいつかはわかっているらしい。
男と女が一緒にその時を迎えようとしている。
そして何が起こるのか?
ファンタジーなのか?
他愛もないうそ話なのか?

ポール・デルボーの絵のような誰もいない大阪の街も面白い。

不思議な、ようわからん映画ではあるが、
ちょっと気になる映画でもある。

最近街に出ると、大阪は前に比べて格段に賑やかになってきたように思う。
この暑いのに繁華街では結構人出が多い。特に若者たちが多いのがうれしい。
少しは元気になってきたんかなあ? 気のせいかなあ?
でもほとんどは外国人のような気もしないではないけどね。
まあ、それでもええやんか。

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ありがとうございました。