杭州お絵かき勉強日記-102 天津、街角のワンタン屋

愛新覚羅溥儀の寓居跡を訪ねているうちに大分ええ時間になってきた。そろそろ昼ごはん
を食べて西安に移動しないといけない。
さてどこに行こうかと考えたら、ホテルのあたりをうろうろしてるときにビルの間に殆ど
目立たない餛飩(ワンタン)屋さんがあったのが記憶の隅に残っていた。
確かこの辺やと思いつつ歩いてても何度も見過ごしてしまうような店だ。
「あっこに行ってみよ」、わしの勘によればおいしいはずだ。

「いらっしゃい」と元気なおっちゃんの声が迎えてくれた。外はひっそりしてるが中には
意外と客がいる。料理を待っている間にも次々に客が入ってきたから人気はあるのだろう。
ビールを飲んでいる間に、「これサービスね」と持ってきてくれた。
サービスと言うには量が多い。これとビールだけでもいいくらいだ。わしらに対する特別
サービスかなと思ったがそんなはずはなくて、この期間の限定サービスであったようだ。

まずはキムチ、きちんと発酵していていい酸味がでている。おいしいやんか。

きゅうりと昆布の和え物。抜群に美味い。このくそ暑いときにエアコンが効いた部屋で
ビールを飲みながらこれを食っていたら口の中にさっぱりとした幸せがやってくる。

きくらげもいい味付けしてる。

それでちょっと贅沢な蟹味噌のワンタンだ。これが15元。
もちもちつるるんとしておいしい。蟹味噌の味もたっぷりだ。

一番奥の席で食ってたら、おっちゃんが盛んに話しかけてくる。
最初は、福建省とか台湾とか香港とか言われたが日本人とわかるとよけい熱心になった。
いろいろしゃべっているうちに、わしらは年金暮らしやでという話になった。
日本人の年金って○○くらいかと言う。「まあ大体そんなもんやなあ」と答える。
えらいよう知ってるんでびっくりした。「少ないで」と言うと、中国の年金はもっと
もっと少ないという。でもまあ物価も安いからという話になって、「日本ではトマト
一個幾ら?」と聞かれた。「10元前後することもあるなあ」と言うと、「中国ではもっ
と安いよ」と言う。話の内容にたいした意味はないけれど、こっちの下手な中国語に根気
よく付き合って、いろいろ話題を探して易しい言葉で話をしてくれたのがありがたい。
それで結構自信がついたりして、この日を境に少し中国語が上手になったような気がした
のが不思議なものだ。
豚もおだてれば木に登る。

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ありがとうございました。