杭州お絵かき勉強日記-063 あやしい本屋さん

自分でも良く行くし、日本から友達が来たり、他人に聞かれたりしたら必ず勧める本屋さんがある。
不思議な事に宋代老街というお土産屋さんや食べ物屋さんがひしめきあっている雑踏のど真ん中にあるのだ。
この通りは河坊街と言うが、なぜかいつもいつも人通りが途絶えることはない。もちろん店じまいした後は
人は居ないが朝は6時頃からもう観光客が来ている。
格別何か特徴のあるものを売っているとは思えないが、お土産を買って記念写真を撮るのが好きなようだ。
似顔絵屋さんって面白いな。何人か待機していて、黙ってすわればさらさらさらっとあなたの顔を画にして
くれる。それが結構良く似ている。やっぱりプロの技やなあって関心する。
そういう通りを人を左に左にかわしながら歩いていると、こういう路地を発見する。
奥の方に古道具屋さんでもありそうな感じの路地だが何も無い。

と思わせて、突き当りを左に曲がると入り口があるが、そのまま進むと壁にあたる。その直前に右に曲がると
本屋さんの中に入っているという仕掛けだ。

特に人をだまそうと仕掛けたわけではないだろうが、教えてもらっても分かり難い。
この路地で人通りを避けて休憩している人もいるがなるほどと思わせる雰囲気だ。

それで中に入ると、あやしいと言ったわりには普通の本屋さんだ。
何が特徴かと言うと、書画の本が多いと言うことだ。
杭州はさすが全国に名高い中国美術学院とか浙江大学などがある街だけに、文化芸術に関するお店が多い。

中に入るとそれほど大きな間取りではないが、書や画に関する本がびっしり置かれている。中国美術学院の
そばの南山路にある本屋さんも似たような本がおいてあるが、そこよりもジャンルが広くて種類も多い。
中国の画は元、宋、明、清、近代と各時代にそれぞれ名人が何人もいてその時代の様式を創っている。
せめてそういう人たちの名画の本を手元において勉強したいものだが、日本では殆ど手に入れる事ができない。
それで、折角杭州にいる間に、それもじっくり本を選べる時間がある間にいろいろ買っておきたいのだ。

例えば清の時代に4王と言われた人たちの一人王翬とか

王時敏とかの画の本だ。

特に王翬の画で元の時代の画を模写したものが好きだ。
ここにいる間にその画を勉強してみた。

それで、こういう画を沢山描きたくなって、この店にある、似たような感じの画の印刷画も買って持って帰る
ことにしよう。こっちは宋の時代のやつだ。

こういう店はなかなか日本にはない。ここらあたりがちょっと文化の奥深いところかもしれない。
何度も通っていい本を見つけよう。

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ありがとうございました。