黄山、三清山の旅-28

三清山の夜明け
湿っぽいホテルの部屋で目を覚ましたのは3時半だ。
日の出を見た後、そのまま見残した南清園風区に行くので荷物の
準備もしないといけない。
外は真っ暗だ。かなり寒そう。黄山のホテルと違って、ダウンジャケット
なんかはおいていない。少し重ね着をして出て行こう。
と「お待たせしました」と出てきたガイドを見て驚いた。
Tシャツに短パン、雪駄履きの昨日と同じ格好だ。懐中電灯すら持っていない。
それで先頭をどんどん歩いて行く。
「こんな暗さや寒さなんか平気なんや」
しかし、どうも雲行きがあやしい。ぽつりぽつりと降り始めた。
それでもガイドは傘も持っていない。
「強いなあ」
黄山と同じで、朝一番の上りはしんどい。やすみやすみしてやっと日の出
ポイントに到着。
幸い雨はやみそうだ。しかし一向に雲はとれない。
とうとう日の出の時間になったが結局は見れなかった。
それでも段々明るくなっていくなかで微妙に雲海の中に見え隠れする
山々は素晴らしいながめだ。
いつまでも見ていたい。

再び歩き始めた。
今日は小回りコースだ。
「楽なものだ」と思っていたら、下る、下る、更に下る。
極めつけは1銭天の急な石段。いったい何百段あるのだろう。
おりてもおりても終わらない。
下ったら、最後には下った分だけ上らないといけない。
あせりが顔に出る。

こちらは旧のロープウエー、近くに古い山道もある。40分かけて
ロープウエーで上がって、また山道をあがっていたのだろう。
このあたりは長閑な景色が続く。

ぐるっと回って、さあ戻ろう。
やっぱり上って、上って又上るのだ。
それで最後にホテルの戻って、三清山に別れを告げる。
すごい山だったなあ。