杭州お絵かき勉強日記-041 諸葛八卦村に向かうローカルバス

なんだかんだ言いながらもバスは無事蘭渓のバスセンターに着いた。
それなりに大きなバスセンターだ。降りろと言われて降りたもののどうしていいかわからない。
建物があるがそれは乗り場の改札ゲートみたいなのでそこからは出られない。とりあえず一緒に降りた人に
着いて行く。建物の左の方が出口のようだ。それでポンと街角にでてしまった。帰りのチケットも、次の
バスもどうしたらええんやろ。不安ながらも建物に沿って、行けば入り口があって、チケット売り場もある
だろうと右に曲がる。そのまま進むと、銀行やら何かの事務所やらいろいろあって、やっとチケット売り場
らしき入り口に着いた。
「今日の杭州行き、16時半のを1枚下さい」、今10時半過ぎだ。このまま行って、ゆっくりして、16時半
には余裕で帰えれるだろうという計算だ。どきどきしたが、座席はあった。11番だからまあ普通。
さて、それで、諸葛八卦村へ行くバスのチケットをくれと言った。さっと言うには発音がむつかしいから紙にも
書いて見せた。するとあごをしゃくって「表にある○○△・・・・へ行け」という。ようわからん。
表に出て見るとローカルバスのチケット売り場があるのだろうと考えて探してみたがそんな様子もない。
「このままやったら、せっかくここまで来たのに行かれへんやんか」と焦る。
それで、表に何台か止まっているバスの1つに行って、運転手に、やっぱり紙を見せながら、ここへ行くのは
どやったらええんやと聞いた。すると、「あっちのバスや」と指差してくれる。
「何や、あるやんか」とほっとした。
そのバスの近くに行って、チケット売り場を探す。ない。
「えい、しゃあない、とにかく乗ってまえ」と中に乗り込んだ。乗客は1/3くらいだ。
どうやら私が乗り込んだと言う事にものすごく違和感があったらしい。座ろうとした向かいの座席にいた
若いカップルの女の子が、「どこに行くの?」と聞いてくれた。紙を見せながら、「諸葛八卦村に行くんです」と
いうと二人がうなずいた。から、これで合ってるんやとこっちも安心した。
「チケット何処で売ってるん?」って聞いたら、「中で売りにくるから大丈夫」みたいな事を言ってくれた。
これで安心だ。何とか諸葛八卦村までは行けそうだ。
「どこから来たの?」と聞くので、「日本です」と言うが、何べん言ってもわからない。まさかまさか日本と言う
国を知らないはずはないし、よっぽど私の発音が悪かったのだろう。

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そのうち、バスの乗客がどんどん乗ってきはじめた。もう満員を通り越して立っている人も沢山いる。
旅行社は全くいない。近くのおっちゃんやおばちゃんや、おじいちゃんやおばあちゃんや、お兄さんやお姉さん
ばっかりだ。車掌のおばさんが入ってきて、一人、一人回ってお金を集め始めた。行き先によって値段が違いそうだ。
他の人が払う金額を目で追っていたら大体3元ちょいみたいだったので5元用意して待っていた。
「八卦村へ行くんかい」と言いながら、1.5元おつりをくれた。
バスは満員で発車したが、エアコンは効いてない。車内はかなり暑い。
もちろん各駅停車だ。ゆっくりと街から田園へと向かって行く。
乗り降りする人たちは、仕事帰り、学校帰り風の人たちから農家風の人たちに変わっていく。
道は一応舗装されているものの結構がたがたゆれる。最後はかなりバスの中も空いてきたが、風が入っても
暑さとゆれで気分が悪くなりそうになったころやっと着いた。
約30分程度の旅だった。
諸葛八卦村の小さな、それでも事務所と駐車場のあるバスセンターに着いた。

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着いたものの、おおきな道路の道端にぽつんとそのバスセンターがあるだけ。どっちへどう行けば諸葛八卦村に
行けるのかさっぱりわからない。まわりを見渡しても広いだけで何もないし、何も書いてない。
どうしよう。でもここまで来たからには何としても行かねばならない。

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ありがとうございました。