中国、浙江、温州、奇山、古村の旅-26、杭州、厳子陵釣台へ

富春江というのは、中国で超有名な日本で言えば、雪舟みたいな、黄公望とい
う人が、「富春山居図」を書いたその景色の場所だと言われている。
その絵は雪舟の15メートルには及ばないけど6メートルほどの長尺の大作で、
現在は台北の故旧博物院に収められていてめったに公開されない。今度公開さ
れたら絶対見に行くぞって思っている。
沈周や董其昌など歴史上の高名な画家によって臨写されたのが残っているらし
いけど、杭州の美術学校にも印刷本があって、学生はそれを模写して勉強して
いる。
技術と根性があればね。

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そういう場所やから是非見てみたい。多分、同じ場所なんてあるはずはないん
やろけど似たような場所があればそれでいい。

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どうやら乗り合いの遊覧船に乗るらしい。急いで乗らないと船が出る。

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なかなか良い感じの景色だ。

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船内は、それほど満員でもないけど、窓際の席は少ない。窓際の席を取り合う
か外に出るか?

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外は風が吹いて時々、雨パラパラ、寒いけどこの景色をしっかり写真に撮るん
やったら外がええ。我慢、我慢。

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川霧がでていてちょうどええけど、もうちょっとだけ晴れていたらその方が良い。

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なんだかんだの内に展望台のある船着き場に着いた。

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小高い丘の上にある展望台からの見晴らしが良いようだ。
いきなり篆字の石碑が出現。

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日本の高名な書家が奉納したらしい。
日中の書碑がならんでいる。

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こういうのはつい気になる。
ちょっとしたお堂があって、

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ここが厳子陵釣台ということだ。
富春山居図のうち、浙江省博物館にある部分の絵がここから見る川の景色らしい。

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でもまあようわからん。
ここから先は登り道。
高名な文人、書家の碑が続く。

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奉納された石碑が続く。

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すばらしい。

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いくら見ていても飽きない。

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拓本にとれたらいいのに、残念だ。
ずっと見ていたいと心残しつつ歩いていると時間がどんどん過ぎる。

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ありがとうございました。