朝は西湖の東岸を散歩している。世界遺産の湖岸を散歩するのは実に気持ちがいい。
夕方は趣向を変えて買い物がてら街の中を散歩することにしている。片道30分程度であればどんどん
歩いていく。その方がどこに何があるか、どんな買い物はどこですればいいか、いろんな事が実感と
してわかるし、方角や土地勘がだんだんと身についてくるのでいいのだ。
そんなそぞろ歩きのなかで、私なりに目についたことをいくつかあげてみよう。
思いつくままであるから、特に何か意味があるわけではない。
時々気になるのは、朝の散歩の時でも、街歩きの時でも、テープレコーダを鳴らしながら歩いている
人が多い事だ。あれは、ミュージックレコーダみたいなものでもないし、MDなどでもないと思う。
きっとテープレコーダだ。さすがに若い人でイヤホンをつけて歩いている人がいるが、中高年の
人は、イヤホンをつけずに鳴らしながら歩いているのだ。中国の古謡みたなのもあるし、はやりの
演歌みたいなのもある。ポップ系の歌すらある。結構大きな音で鳴らしながら歩いているのだ。
一緒に通りかかるとかなり嫌だ。ある日などは、数人のグループの内、3人ほどが音楽を鳴らしている。
それぞれ違った音楽だ。それがやかましいから、音楽を止めればいいのに、お互いに大声だ話をする。
道一杯に広がって歩いているからなかなか追い越せない。ずっとうるさい音楽とお喋りの道連れだ。
しまいに気が狂いそうになる。難儀やなあとおもいつつ隙をみて必死で通りぬけた。
そういえば、朝の散歩でも、あちこちで音楽に合わせて、ダンスをやったり体操をやったりしているが
各チームがテープレコーダを持ってきている。すぐ隣同士でもお互いに気にせずに大音量で音をだしている。
エーテル空間も自分達のものなんや。
杭州の街は、地下鉄がない。今年の秋ごろに出来るという話だが今はまだだ。それでバスがメインの庶民の
乗り物になる。どこへ行くにも1元、観光用のYとか遊と番号の頭についたのは3元だ。
と思っていたら、5月1日から、1元が2元になった。3元が4元になったかどうかまだ乗っていない。
車に冷房が入る時期になったから値上げになったのだろう。それでもどこまで走ってもこの値段だから安い。
殆どありとあらゆるところにいけるから非常に便利だ。ただ、かなり運転が乱暴だ。急発進、急停車するし、
ゆれも激しい。
タクシーも初乗り11元だからかなり安い。ちょっとお金のありそうな人たちは皆タクシーだ。若い人たちも
タクシーを使う人が多い。しかし雨の日にタクシーを捕まえるのは大変だ。
私はバスを使うから乗る気がしない。
こういうタクシーも手軽でいいのかもしれない。多分10元くらいで近場をちょろちょろっと行くのにいいの
だろう。しかし、言葉が流暢でないとぼられそうだ。それよりは歩いたほうがましだと思っている。
杭州は大都会だ。大きなビルが一杯ある。そんな中にイスラム教のモスクを見かけた。
そういえば、やたら清真料理の店が目立つ。
青緑ぽい文字でイスラム文字が書いてあるのが目印だ。どの店もラーメンがメインで羊料理など特有の料理が
あって、どれもおいしい。けど、こんなにあると、何で?と思ってしまう。
時にはイスラム文字の書いた食材屋さんまである。イスラム教の人たちはお祈りをした印のある食材でないと
食べてはいけないものもあるのだそうだ。そんな必要がある街であるというのに驚いた。
何でやろ?
もう1つ気になることは、物乞いをする人が多い事だ。
昔、深センで聞いた冗談のような話で、深センの物乞いは帰りがベンツだという話があった。実に高度に専門的
なビジネスなのだそうだ。しかし、ここではそうではなさそうだ。
特に気になるのは、若者が、道にすわって、自分の窮乏を訴えた紙をおいて応援を求めている姿をよく見ると
言うことだ。貧富の差が非常に大きいと聞いてはいたが、こういうことにまでなっているかと思うと心が痛い。
金持ちを多くすることと、貧しい人を少なくすることは、同じ政治の仕組みでは両立できないということなん
やろうね。
日本もうかうかしていたら同じ事態を招く日はすぐそこにあるかもしれない。
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ありがとうございました。