黄山、三清山の旅-16

世界遺産の村、宏村古鎮
最初旅行社に問い合わせている段階で、黄山を下りた後は、安徽の古鎮
巡りをしたい。行き先は宏村、西逓村、南屏村、祁門、などで、他には
屯渓老街とか文房四宝の店にも行きたいという希望を述べたら、
「そんなに沢山いけない」という返事だった。
こちらに来てからもいろいろ話していると、南屏村、祁門に行きたくない
ようだ。理由はようわからん。
とりあえずは行き先はこちらで指示するから時間がなくなった時点でホテルに
帰ろうという事にした。
それで、まず、宏村に向かった。
安徽省の古鎮群ということで世界遺産に登録されている代表的な村だ。
大きな池がある。
蓮の花が美しい。
川と池を前にして、背後に山を頂いているのが風水の教えなのだろうか。
下から上へと黒ずんでくすんだ土壁とところどころ壊れかけた屋根瓦の
家々がゆっくりした時の流れを思わせる。

外から来て通り過ぎて行くが持ち込んだあくせくした時の刻みを、
静かに、当惑げに眺めているのかも知れない。

路地は降り返って見るのがいい。
前へ前へという気持ちをふと留めて、後ろを向いたら、
歩く方向と逆というその分、ちょっと違って景色がそこにあって
なぜか新鮮だ。
路地と言えばまっすぐな路地などなくて、曲がって曲がったその先は
どうなっているのだろう。
綺麗に垂直な土壁などまったくなくて、どれも微妙に傾いている。