四川省、ミニSLの旅、芭石鉄道を行くー03、成都から石渓へ

さあ、朝早くから一気に石渓まで行ってSLに乗ろう。
と意気込んだのはよかったが、昨日時間がなかったのでお金の両替をしないといけない。
中国に来て人民元がないとえらいことになる。
ホテルでは無理だったので銀行に行くしかないが、銀行は9時からだ。
帰り17時をすぎているからもう閉まっている。
「どうしよう」と思っていたら何となく開いていそうな銀行が見つかった。
中に入って聞いて見ると、まだATMしか動いてないが、特別に今のレートで計算して
日本円の分だけ、銀行のカードで引き出してあげると言う。
担当者が闇で両替するのかと思ったが会社のカードを使っているからそうでもないようだ。
「ありがたい」安心して換えてもらった。中国では珍しい、ユーザーフレンドリーな応対だ。
なんだかんだで時間を食ったが楽山に向かおう。
高速道路は快適だ。
前に、成都ー西安間の幹線道路を走ったことがあるが、東名、名神以上の大渋滞だった。
こっちは田舎だから大丈夫。
でもこんなの大丈夫かなあ。下側の幅がはまってればええというんやろか?

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一気に成都を抜けて楽山市に入った。楽山大仏のあるところも通り過ぎて、大仏の前を
流れる岷江に沿って南に進む。この川はこのまま長江と合流し、さらに重慶に向かう
のだ。重慶で更に支流をまとめて大河となり、三峡ダムを通って武漢、揚州、上海に
向かうのだ。
三峡ダムと言えば、白帝城、三国志の世界だ。もう十年ほど前に行ったことがある。
勿論この四川省も昔は蜀の国、三国志の世界だ。
楽山の近くには李白の詩で日本でも有名な峨眉山もある。
しかし、今回は歴史を巡る旅では無くて蒸気機関車を見にいく旅だった。先を急ごう。

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高速道路を降りるとすぐに石渓鎮への標識があった。

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ここでぐいっとUターンして岷江を右に見ながら北に戻るのだ。
ここからは道路は工事中、片側通行で殆ど未舗装状態の道をかなりとろとろと進むと
川べりに集落が見えた。
ここが石渓鎮の中心、駅のあるあたりらしい。
車を降りて坂を登って行くと確かに駅があった。

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駅舎があって、改札があって、プラットフォームがあってという定番の駅風景では
全く無い。線路があってプラットフォームらしきものがあって、売店らしきものが
ならんでいるという風景だ。

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「これはこれでいい」風景的には好きな感じだ。
運行状況はどうだろう。
売店の近くにいたおばちゃんに聞くと「1時半ころチケットを売る」と言う事だ。
「どこで?」、ちょっと離れたところに駅待合所のような建物があった。
其処まで行くと、確かに待合室らしく、ベンチが並べられていて10人ほどの人が
待っていた。チケット売り場もあるが窓口は閉まっていて人もいない。
時刻表を見ると次の列車は14:00発だ。今は11時、かなり待たないといけない。
しかも炎天下、エアコンの聞いた場所なんかどこにもない。
扇風機も無い。
「沿線のどっかに車で回られへんのかなあ?」
いろんな人に聞いてみてもどうしようもないみたいだ。
行ったら、それに乗って帰ってくるというラウンドトリップしかないようだ。
「どうしよう」
ここまで来たからにはやっぱり乗ろう。

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時間つぶしに、岷江を見ていたら、遠くに霞むように橋が見えた。
「通って来た橋かなあ?」、「方角がちゃうで」後でしらべたら、当に通って来た
橋だった。

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通って来た経路は大体こんな感じだ。


より大きな地図で 成都から楽山市石渓へ を表示

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ありがとうございました。