重慶の行列のできる餃子店

前の旅行で重慶の小吃街を歩いていたら、暗がりの中にえらい人が集まっていた。
映画俳優かなんかが来てるのかなあと思ったが、良く見たら、餃子屋の前に
集まってるのだった。餃子専門店みたいだ。しかももっと良く見たら、焼き餃子
の店だ。これは珍しい。中国では、餃子と言えば、水餃子だ。
水餃子は主食の扱いで、ご飯や麺を食べるのと同じ感覚だ。
それで、水餃子が残って、一晩越してしまったら、焼いて食べるのが普通だそうだ。
だから、焼き餃子は残り物的な感覚があるのだろう。中国の人はあまり好まない。
日本では、焼き餃子が圧倒的な人気なので不思議に思ってしまう。
しかも小吃の店でこんな行列は珍しい。北京の「都一処」みたいに超有名な
包子の老舗店なら、こんな事もあるが、一般には小吃の店なんていくらでもあるから
並んだりしない。美味しいので有名なレストランでも、時には店内で並んでいる
事もあるが、あまり見ない。
「どれほど旨いんだろう」と興味を持った。「ちょっと買ってみよう」とは思ったが
食後すぐでお腹が一杯だったし、ちょっと先を急いでいたので結局買わなかった
残念だ。
料理人がよってたかって、餃子を包みながら、その横で大鍋でジュウジュウ焼いて
蒸らしている。窓口では、客が首を長くして仕上がりを心待ちにしている。
オイシイ風景だ。

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毎週水曜は食べモノに関する話です。