北京の春ー12.「香満楼」で極上の北京ダックを食べる

なんだかんだで、北京の市内へ戻った。もう結構ええ時間だ。
「長い一日もやっと終わった」と言いたいところだが、まだ晩飯を食うというしごとが
残ってる。
と言っても今回はどこへ行くか考えなくていいのだ。
老師の北京の友人が、ご馳走してくれるのだそうだ。
そうなると、「B級の小汚たなげな店がええ」とかいう贅沢は言ってられないのだ。
向こうにも、「おもてなし」というメンツがあるのだ。
迎えの車が来て、渋滞の北京市内を走ったが、地の利がわからないからどのへんか
検討がつかない。
車をおりたら、眼の前に、「魚陽飯店」という瀟洒なひょろ高いホテルが見えた。
目印に覚えとこ。

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「ここは最近人気の北京ダック有名店なんですよ」
店の名は、「香満楼」と書いてある。

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「ちょっと並ぶけどがまんしてください」
30分待ちくらいだそうだが、それしきは何の問題も無い。初めてに人と顔を突き合わせて
待っていると、話題を探して、それを中国語で言うというのがちょっと難儀なだけだ。
結構この地の有力者だそうだが、自分の勢力下のレストランに連れて行って、有力者風を
みせつけるということでないのがなかなかいい。
順番が来た。
「おっ、ダックの皮を切っとるなあ」
順番がきたら、こんなにして切り分けてくれるのだ。

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「黒ビールあるやんか」入ってすぐの右側をみたら生ビールをつぐ機械があって、普通のと
黒があるではないか。
それで、席につくなり、非礼もかえりみず。「生ビール、ハーフ&ハーフで下さい」と
勝手に注文した。
ところが通じへん。
中国語が下手なせいだけではなくて、黒と黄色と半分ずつという飲み方を理解できないのだ。
そんなん飲むやつおらへんのだ。
老師とその友達がいっしょうけんめい言ってくれるが伝わらない。
「しゃあないですよ。一杯ずつ頼んで、それぞれが半分に減ったら混ぜますから」ということにした。
が、結局、無理やり半分ずつ入れて、めでたく「ハーフ&ハーフ」にして持ってきてくれた。
まあ、さわぐほどの問題やないんやけどね。

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北京ダックは時間がかかるので、他に料理が先にくる。
これも、昨日からのベタな味ではなくて、品の良い上等な味だ。
アワビと隠元の炒め物。高級な味だ。

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何の肉やったかなあ?何かの内臓?良い味やったけど忘れてしまった。

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おなじみ空芯菜。他何品か省略。

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いよいよ北京ダックだ。皮が薄くてパリパリでおいしい。
餅にのせて、白ネギと胡瓜もつけて甘い味噌でいただくのだ。
おいしいけど食べ過ぎる。

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スープもあるし、

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デザートもある。

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北京ダックというだけで差をつけるのは難しいだろうが、肉の味もいいし、皮も薄くて
脂っこくなくてパリパリしてるからおいしい。
ずっと前に、「利群」という店に行ったことがあるが、ここは味もさることながら
こわれそうな胡同の建物の中にあって、その妖しさが抜群であったという記憶があるが
そんな変なところばかり追いかけずに、こういう正道を歩くことも必要なのだろう。
マニアックなばかりではあきまへん。・・・・でもね・・

店名 「香満楼」
ジャンル 北京ダックおよび中国料理全般
住所 北京市朝陽区新源西里東街11号(新東路付近)
電話 010-64674391
営業時間 不明
定休日 無休らしい
メニュー 中国語、英語もあるらしい
言語 中国語

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ありがとうございました。