桂林から、龍背梯田に行った時、山を下る道すがら、ある家の前に甕が二つ置いてありました。
「これは何?」って聞いたら、「白酒の甕です」って答えです。
この家は酒屋だそうです。どうみても普通の民家みたいですが、そういう話でした。
成程、こういう甕で寝かした酒はおいしいだろうなって思いました。
丁度、お昼時だったのですが、昼から白酒を飲むわけにもいかないので、ビールであきらめました。桂林地方では、腐乳という、豆腐を醗酵させた食べ物がおいしいという事を発見していて、腐乳と白酒は絶対合うなというのが、この時に頭をよぎりました。
それで、桂林で買い求めた腐乳を北京で開封し、それを肴に、普通の白酒を寝酒にちびちびとやったのですが、これは、至福の味というものでした。
白酒も、酷い酔い方ばかりで、あまり良い記憶はないのですが、こういう飲み方は幸せです。
機会があれば、こういう甕で寝かした酒も飲んでみたいものです。