麗江、シャングリラの旅(12)

早い目に来たので、麗江空港の待合室はがらがらだ。
今から朝の便で昆明に向かい、夜行便で北京に帰る。
麗江で夕方まで過ごしてから、ダイレクトに北京に帰る計画にするべきだったと後悔するが、もう遅い。
随分観光化されてしまったとはいえ、まだまだ豊かな自然、神秘で荒削りな環境が充分残っているので、ゆっくり滞在すれば、楽しみは沢山あると思う。
シーサンバンナやミャンマーあたりまで足を伸ばしてみたいものだ。

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待合室でぶらぶらしていると漢方薬を沢山売っている。
むかで、とかげ、やもりみたいな怪しい生き物から、田七人参みたいな植物まで実に沢山の種類がある。
見ていると心は動くが、買っても結局は飲まないのだ。

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そういえば、昨日、シャングリラの観光の中でチベットの薬の効能を説明する施設に案内された。ラマ教の考えの中で薬剤がととのえられ機能するということだ。
聞いているともっともらしく聞こえる。
それで、今度は品物が並べられてあって、欲しいものを買うのかと思えばそうではなかった。
診察室があって、偉い先生が手のひらを見るだけで貴方の悪いところが分かるという。まあ、流れで見てもらった。
人目で分かるはずなのに、どこが悪いのかと聞く。
だったらこうだと、誰でもいえそうなことをいう。
こりゃあ、大したことないやと思ってたら、今度は、あなたは今ころんだら大変なことになると脅しにかかる。
それで、血圧が高いのが一番の原因だから薬を買って飲むかと聞く。
いくらだと言うと、直るまでの分で1万元だという。
本当に悪くて、本当に直るのなら1万元は妥当かもしれないけど、この状況ではとても信じられない。
チベットの薬は良く効くとも聞くので、今度はチベットに行って試してみよう。