旅を墨絵に。ネパールー05、巻物が続く、生活の場を通って。

旅は続く。

山道とは言え、ほとんど高低差がない地形で、ラクラク、ユルユル、テクテクと歩いてる。

とても良い気分だ。

道は、時に狭くなり、時に広くなり、車が通れるようなところでないのが幸いしてるのか、前にも言ったように、家の庭やら、外やらがけじめがないような、分け目がないようなところがとても多かった。

しかも、家の庭を通るときは、当然ながら、そこに生活がある。

鶏が、あっちこっち走り回っていたり、仔山羊がチョロチョロしてたり、赤ん坊が一緒に遊んでいたり、とても楽しい。

もちろんお母さんもいてる。

洗濯モノを干してたり、いろんな家事をやってはる。

日本でも田舎に行ったら、こういう場所がある。

しかし、残念ながら、殆人が住んでいない。たまにいても年寄りが生き残ってるだけという悲しい現状だ。

ここではまだまだ暮らしがある。

まるで、陶淵明の「桃花源詩」の世界ではないか。

家の庭を通り抜けたら、峠道。

見晴らしのいい、丘の上には大きな木が植えられている。

そこには、旗が靡いていたり、蘇東坡みたなものが建っていたりもする。

何かな? って思いつつ通り過ぎる。

多分お墓だ。

昔の日本でもよくあったように、家の庭や畑の中、峠の空き地などにお墓がつくられているみたい。

死もまた、身近な人生の一コマである。

旅する人にも、そこに住む人にも、風が吹き抜ける。

絵ができた。

→戻しながら見る。

最初から見ていく。←

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手繰ってみると、少しは長くなってきた。

印の説明

今回は2つの印。「桃花源詩」から一節を引用。

「犬鶏吠鳴」

人生もまた、一つの旅。

芭蕉の奥の細道の冒頭の一節を印にした。

片雲の風.

さて、どんどん歩こう。

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