熊野街道を歩く。ちょろっと大阪編02。八軒屋船着場から窪津王子、坂口王子。

さて、歩き始めよう。

今回は、旅というほどのこともない。ただの街歩きだ。

普通は、日常の暮らしを離れて、遠くの街やら、外国やら、あれを見てもこれを見ても、あな珍しやと驚き楽しむのが旅の目的であるならば、

日常の中に非日常を楽しむ。

みたいなことを狙ってみたいのだ。

どこにいても、どこに行っても風雅があり、花がある。月もでれば、鳥も鳴く。

芭蕉曰く、

「風雅におけるもの、造化にしたがひて四時を友となす。見る処花にあらずといふ事なし。おもふ所月にあらずといふ事なし・・・」

なんて。

どんなとこにいても何も見なければ、なんも見えへんのだ。

何も感じなければ、興趣もなんもおこらん。

足取り地図。

今日のブログでたどるコースはこんなとこ。「国土地理院」の地図を使っています。

 

とは言え、むやみにイキってみても空しいだけ。まあまあとゆるゆると歩いていく。

最後に、住吉大社に着いたら、「鰻」を食うのが楽しみ、楽しみ。

八軒屋船着場跡。

ここから出発。

とは言え、昆布屋さんの間に碑があるだけ。

 

行かなかった窪津王子跡(坐摩神社)。

窪津王子はその近くにあったと言うけど、今は影も形もない。

なんと儚い世の中か。

これが某隣国やったら、大きな石に赤い刻字もくっきりと存在感を示してるんやろなあと思う。

もしかしたら、さもありなんと言う建物が勝手に出来てたりする。

ところが、今は「坐摩神社」として残ってるのだそうだ。

後で分かった。

そんなことは露知らず、普通の大通りを歩いて、普通の交差点を左に曲がる。

旧熊野街道は谷町筋から2本ほど西を通っている。途中までは暗越奈良街道(暗峠に行く道)と同じだ。

さて、普通の街中を歩く。

珍しくもない風景だ。何もないようで坂道がある。

小さな公園もある。

行かなかった釣鐘屋敷。

歩いてるうちに一緒に歩いてるわしの友人が、「このあたり来たことがある」と言う。

「釣鐘屋敷」って言うんか、何やら史跡みたいなとこあったで・・

わしも、「そんなん聞いたことあるわ」・・・

「すぐ忘れてしまうわ・・・」

なんて、言いながら、ほとんど気にせず通りすぎてしまった。

今から思たら、行っといたらよかった。

行かなかった鰻屋さん。

どんどん歩く。

横目で見てると、いろんな食堂、レストランがある。

行ってみたいなと思えるところがたくさんだ。

この通りを意識して明確に歩いたことはないけど、近くまでは何度もきてる。

こんなとこにこんな店があったんかと、とても面白く思う。

「おや、鰻屋さんが、美味しそう」

知らんけど。

最後に鰻が待ってると思うと、目についてしまった。

機会があったら来てみたい。

茶店やないで・・

宅配自転車。

どんどん歩く。

宅配の自転車が目の前を通って行った。

運転してる人はしんどいやろけど、いまどき、エコでとても良い感じだ。

坂道もけっこう多いんで大変やろなあ。

「○○イーツ」の宅配自転車かな?

これも最近やたら目立つ。

コロナで厳しい時の仕事確保にとてもマッチングしたんではなかろうか。

ときどき、間近をビュッと走るんでびっくりする時もある。

大事な場所にギュッとバイクを停めて、スマホで長々と場所確認してるのに邪魔されてムカっとするときもある。

今時の風物詩だ。

坂口王子跡(九十九王子跡)。

てなことでどんどん進んで、南大江公園が見えてきた。

ここに坂口王子跡(九十九王子跡)があるはずだ。

大きな公園、皆さんの憩いの場みたい。

たくさんの人がいてはる。

しかし、史跡らきものは見当たらへん。ぐるっと回ってみる。

奥の方に、神社があった。

どうやらこれがそうらしい。

熊野街道のなんちゃらと謳っても特に史跡価値はないんかもしれん。

大河にも出て来いへんし。

地味な存在なのだ。

驚きの百倍速、一気見動画で振り返る。

ここまでの行程を一気見できるよう超高速動画(百倍速)にしてみた。

結構笑える?

 

 

是非ご覧あれ。

では、次に参ろう。

旅はまだ続くのだ。

あじあんじゃんくしょん
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