大阪城玉造口の跡

地下鉄1日乗り放題で600円という日がある。たまたまそういう日にぶつかった。
「ほんなら、今日はちょっと普段行かへんとこへ行ってみよう」と思いチケットを買った。
「さてどこへ行こう」
「玉造教会のあたり」が前から気になっていた。その後は鶴橋にいってキムチを買うのだ。
きょうは京都に画を習いに行く日だから、帰りは京橋で降りよう。
京橋から地下鉄だと鶴見緑地線に乗って「森の宮」降りたらよさそうだ。
ちょうど「森の宮」と「玉造」の間くらいなので歩いてそこそこありそうだ。
「大阪城が見える」公園にそって西に歩いてから途中で南にまがる。
今日は天気がいいし、暑い日なので汗がでる。公園に沿った道は大通りなので車が多くて
せわしない。左に曲がってからは人通りが殆どなくなった。
「そろそろかな」と思う頃、路の真ん中に森と言う程ではないが木立が固まっている所が
あった。祠と碑があるではないか。
「越中井」とある。細川忠興の屋敷跡らしい。細川ガラシャが壮絶な死に方をした場所だ。
「こういう史跡があったんか」
その少し先に玉造教会がある。ここもガラシャ夫人ゆかりの教会だと聞いている。
正面にはガラシャ夫人の像と高山右近像がある。
「なるほど」とそれなりに納得して、「森の宮」に戻るか、「玉造」まで歩くか。
どっちがちかいか微妙そうなので一旦戻る事にした。
「鶴橋」にはどういこう。「森の宮」でも中央線の入り口が一番近そうだ。
中央線で「谷町4丁目」まで乗る。それから谷町線に乗り換えて、「谷町9丁目」まで行く。
そこから千日前線にのると次が「鶴橋」だ。
もたもたしそうだが、結構ちゃっちゃと行ける。
鶴橋でいつもの店でキムチを買う。帰りの電車は気をつかう。
「やっぱり匂うやろなあ」
「すんません」と思いながら座って帰る。
帰りも千日前線で「難波」に行って、そこから御堂筋線だ。
とことん得したわけではないが、まあ楽しい一日だった。

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