上海、東台古玩市場をぶらぶらしていた。
特に骨董品が欲しいとか、掘り出し物が欲しいとかいう訳ではない。
但し、何か「おもろいモノ」を探しているのだ。
「おもろいモノ」って何だという事になると説明は難しいが、
「あんまり他では手に入らなさそうなモノ」で
「それほど高くないモノで」
「ちょっとした主張があるモノ」で
「味がありそうなモノ」に思えるもの。
という実にええかげんな発想だ。
そのうち、鳥籠の玩具が目に入った。
中国人は鳥が好きで、よく鳥籠に鳥を飼っている。
そういうのを玩具にしたもので、小さな鳥が、ひょこひょこ動いている
だけの他愛もないものだ。
ゼンマイで動く仕掛けになっている。
良く見ると時計みたいだが、時計の役に立つとは思えない。
あの店にもこの店にもあちこちあるけど、これがよさげだ。
ということで、
「幾ら?」
「450元」、「そんなんいらんわ」
「いくらなら買う?」、「・・・・70元」
「それでは売られへん、250元では?」
「100元」、「安すぎるよ」
「じゃあいいよ」とその場を去りかけると、
「わかった、それでいいよ」って声がかかる。
100元でも高いとは思うけど、「まあええか」という事で
買って帰った。
途中で「リリリリリ・・・」目覚まし機能もついているらしい。
どうでもいいけど。
毎週月曜はこだわりのモノの話です。