コロナ引き籠り。杭州絵画留学の日々が懐かしい。−98、授業もそろそろ終わりだ。

授業もそろそろ終わりだ。

さて、6ヶ月の留学生用水墨画コースもほぼ終わりに近づいてきた。

この学校では半年毎に、海外留学生を受け入れるカリキュラムを組んでいる。
(今現在はどうかはわからない)
しかも、いつ入って、いつ出ても良いというとても柔軟なカリキュラムを組んでいる。
わしの場合は、3月から始まるカリキュラムで4月の途中から7月の初め頃まで、自分の
都合で参加した。
その間にも、2週間だけとか1ヶ月だけとかいろんな人が来ては、帰って行った。
とても自由だ。

というても、いついっても望みの内容で教えてくれるという意味ではない。
その時にやってる内容で勉強するという意味だ。
海外の人は、こういう情報をいち早く察知して、中国であろうと、日本であろうと
どこにでも出かけてきてる。
よその国にでかけて滞在するやり方がとても上手で柔軟やと感じた。これは、
アジアの人というよりは欧米の人たちにたいしてよく感じることだ。
文化なんやろね。

ところで、肝心のわしの学業がどうなったのか。

簡単に思い返してみる。
最初は山水画のコース。これが一番の本命。わしの狙いのコースだ。
勢いづいた期待と裏腹に、先生とのあいだが噛み合わない。
他の人の評判もとても悪いんでわしだけの問題ではないかもしれんけど、
一生懸命にはやったはずやけど、そんな気持ちではあんまり充実感が残らへん
かった。とても残念だ。
つぎは、花鳥画のコース。
絵の具をつけた筆と水をつけた筆を2本同時につかんで、交互に使いながら、同じ色を
根気よく何度も塗り重ねて微妙なグラデーションをつけていく。

日本画を勉強してる人には常識のことなんやろけど、わしにはとても新鮮やった。
塗っても塗ってもOKがでえへん。
あんなに根気よく絵を描いたんは初めてやった。
もうできへんなあ。

工筆画のコース。(細密画って言うんやろか)

今までで一番細い筆を買いに行く。
息をつめて、強く細いせんで輪郭を描く。何遍やってもうまいこといかへん。

紙の選び方も大事だ。滲んだらわやくちゃになる。
蝶々や蝗の輪郭、ビシッと描けたらとても嬉しい。

こんな根気と元気、もうないかもしれん。

最後は人物画のコースだ。
えらく、時間にルーズな先生。いい人なんやけどね。
遅刻、無断欠席が多いねん。
でも、こんな絵描きたかった。
宋代の人物画の模写はとても勉強になる。
見てるだけでとても良い感じだ。こんなん描きたいなあって気持ちが湧き上がる。
一息で一気に描かんとあかんやつもある。

工筆画的に鋭い輪郭で描かんとあかんやつもある。

山水画的な味が求められるやつもある。

いろいろあってとても楽しい。

これからも絵を描いていたいというモチベーションになる。
とても良い時間だ。
結構ルーズで適当気味の先生やけど、とても良い。
さあ、あと少し、頑張ろう。

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ありがとうございました。