コロナ引き籠り。杭州絵画留学の日々が懐かしい。−97、誕生日のひとり飯。

誕生日のひとり飯。

さて、この地に絵の勉強に来て、早2ヶ月ちょっと過ぎてしまった。
ほんまに早いもんだ。
楽しい時間はどんどん過ぎる。この年になって学生暮らし、寮暮らし、どうなることやと
思ったけど、実はとても楽しい。
しかも見知らぬ異国の地だ。
毎日がワクワクドキドキの世界だ。流暢とは言えないまでも、少しずつ言葉がわかるように
なってきたし、会話ができるようになったきたのがとても嬉しい。
電子辞書をいつも持ち歩いて、わからん言葉が出る度に、労を惜しまないようにして
確認するようにしてるけど、それがめっきり減ってきた。
我ながらなかなかやるやんって思ったりする。

10年経って今思うと、この頃が一番中国語を喋れた時期やったなあ。
日本に帰ってから、中国の勉強をすることはなくなったし、使うこともなくなった
途端、あっというまに語学力低下、錆び付いてしまった。
目標がなくなるとこんなもんだ。
その後は、中国語にまつわる仕事をしてるわけでもないし、有効に使って旅を
したり、何かに生かしたりしてるわけでもない。
いかんですなあ。それでも、そろそろこの留学期間も終わりにちかい。
絵の技術習得という意味では、収穫はどうなんやろ?
日々の暮らしの面白さほどは、ワクワクが多かったのかどうか?
それでも、得るものはとても多かった。己の未熟さは十分わかった。
まだまだがんばらんとあかん。

てなことではあるけど、何と本日はわしの誕生日である。

この時点で仕事はリタイアしてるし、思い切り爺さんではある。
しかし、外国に勉強に行こうというくらいで、ベクトルはえらく将来を向いている。
面白いもんだ。
誕生日なんて感慨もまったくないし、今までも、このこの日に何かなんて
したことも考えたこともなかった。

今でも、気持ちは変わらんつもりやけど、やっぱり歳と共に、まだまだ先があるから
なんて考え方は少なくなってきた。気力も体力も衰えが自覚できる。
さて、これからはどうなるんやろ。

いつものように昼飯を食いにいく。
この日は、よくいく清真(イスラム)料理の店で、中華丼みたいなやつを食う。

中国では丼という考え方はないんで、食堂にいっても、◯○丼というメニューは見られない。
しかし、いろんなおかずを並べてシェアーしたら、それぞれが茶碗にご飯をいれて、
おかずをごはんに載せて食うのが一般的な食い方なんで、丼定食系は必要ないのだ。
この店は、ラーメンはもちろん大人気のメニューなんやけど、他の何を食っても美味しい。
安くて人気の店だ。

さて、誕生日というても特別なことは何もしいへんけど、酒が目についたんで買ってみる。
いつもは薄い、薄いビール、1缶30円くらいのやつを飲んで満足してるけど、たまには
濃いやつを飲んでみよう。

好みの、北京の「二鍋頭」、アルコール度数がこれで45度。普通50度以上あったりする。
それでも、すっきりしてとても飲みやすい。わしの大好きな酒だ。
こんなのが数百円で買えるのがとても驚きだ。

とりあえず誕生日おめでとう。

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ありがとうございました。