コロナ引き籠り。杭州絵画留学の日々が懐かしい。−31、龍井茶、茶畑スケッチ行。

龍井茶、茶畑スケッチ行。

さて、複雑な気持ちのまま出発する。

今日の行く先は龍井茶、茶畑と洞窟の磨崖仏らしい。ここって、わしが先日1人で
行ったところではないか。

でもまあみんなで行ったら楽しいだろう。
先生とギクシャクしてるのはまあしょうがない。
洞窟の横の方から茶畑に入っていく。

なるほど、おもしろい景色だ。
茶畑って、延々と同じ茶の木が茂ってて単調やなあって思ってたけどじっくり見たたら
いろんな変化があって面白い。

杭州市は龍井茶という緑茶、中国では緑茶は珍しい、の名産地である。
街中特に観光街では、ほぼどこでも売られていて、高級品扱いなんで値段も相当に高い。
確かに、繊細な味わいで香りが良い。

とても美味しいと思うけどやっぱり高い。

中国の場合、極端やから面白ろない。

この頃はまだ中国の大気汚染や食物汚染のことはあんまり大きな話題ににはなってなかった
ように思う。それでもやっぱり台湾に行って、有名なお茶屋さんに行ったら、中国人が
一杯買いに来るよって言ってた。農薬なんかを使わないにしても、汚染雨が降ったら
土壌が汚染されるからやっぱり危ないんとちゃうやろかと思ってしまう。

現にこの時も、別の茶畑で、明らかに農薬を散布してるらしき光景を見かけた。

どうなんやろね?
それはともかく、さっそく解散になる。

絵を描く場所を探さねば。
不思議なことに、この茶畑、どこをどう歩いても問題ないらしい。
いつでも誰でもokなのか? 事前に許可を得てるのか?

それはともかく、よく手入れされた美しいお茶の木だ。
日本の茶畑と比べてどうなんやろと思ったりするけど、日本のをちゃんと見たことが
ないんでなんとも言えない。
やや、曇ってるのが幸いして、時にはガスも出て、遠景の山が良い感じになる。
相変わらず日本人の同級生は今回も参加してなくて、わし1人、そうなると、男子も
わし1人で、後は先生も含めて女性ばかり、いつも女子会ムードが漂ってる。
じいさんは寂しく1人で居場所を求めてさまよう。
まあ、ゆっくりスケッチを完成させよう。
これが終わると、前に紹介した、磨崖仏のある洞窟に行く。
わしはこっちのほうが好きやなあ。

こういうもんならいくらでもスケッチをやっておれる。

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ありがとうございました。