中国の白檀香、木檀

「えっ、先生いないの?」、水墨画の練習の日、老師の所に行くと、老師はいない。
まさかと思って電話をすると、「あっ、そうか。すまん。忘れてたよ」
これで怒ってはいけない。日常茶飯事とはいわないが、たまにある。
他の人にもたまにやるようだ。
「これが大陸的おおらかさなんや」と笑ってすませるようにならないと修行が足りない。
問題がないではないが笑ってすまそう。
それで、次の時に行ったら、「こないだはすみません」とあやまってくれて、
「これあげよう」と白檀のお香をくれた。
ありがたく頂いたが、これは中々高価なものだ。
中国で買ったら幾らかはわからないが、先日、京都のお香屋さんを覗いていたら、白檀の
お香があって、何千円もした。
ずっと前には、ベトナムで沈香を買ってきて大事に置いてある。
それに、銀葉や極小の炭なども買って、香道の真似事をしてみようとする時があるが、
それはそれで良い香りが楽しめてとてもいいのだが、かなり面倒だ。
まだよくわからない部分も多いので、滑らかにプロセス化できない。
だから香を焚こうと思ってもついやらない場合も多いのだ。
その点これは楽だ。火をつけて香炉に立てるだけだ。
ちょっと気合いを入れて、集中して画を描きたい時などは、こういう香を焚くと良い。
気持ちが落ち着いて集中しやすくなる。
又、音楽でも聞いてゆっくりリラックスしようと思う時も最適だ。
この香は是非、中国で買いたいものだ。きっと安く買えるだろう。
そう思って、前回、安徽の古鎮に行った時に、老街で探しまわったが、そんな店はなかった。
やっぱり、北京とか上海とかの都会でないとだめなのかもしれない。
大きな寺院の前なんかだったら売っているのだろう。
次回旅行に行った時は必ず探して買ってこようと思う。
香が普段の生活に入ってくると生活が豊かになる。
しかし、高価なのはだめだもんね。

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毎週月曜はこだわりのモノの話です。