猊鼻渓、渓谷の一番奥まで。
さて、船は一番奥に着いたらしい。
ここで行ったん船を降りる。
ひとりずつ慎重に船からでる。なんと言うても真冬の川だ。侮ってはいかん。
こけて水にはまったらえらいことになる。
前を向くと左手前方に巨大な景色が迫っている。
まっすぐいって左手の橋をわたるらしい。
このあたりまで来ると雪がびっしりと積もっていていい感じだ。
やっぱり、せっかくこの季節に来たからには雪景色が良い。
とても良い感じだ。
岸壁の巨大さと人影の小ささが際立って、印象的だ。
橋をわたるとその断崖が一番良く見えるところにいける。
あちらこちらで撮影大会が始まっている。
ちょうど川がぐるっと曲がっているところだ。
橋を渡る前に、ガイド役の乗員が追いついてきて、説明を始めた。
猊鼻渓のなりたち、由来などいろいろ説明してくれたけど全く忘れてしまった。
歳をとると、どんどんボケてくる。今聞いた話でもすぐに忘れてる。
あれは、なんかの鼻です。だから猊鼻なんです?
なんて。
あれは、恋人同士?
あれは、ライオン?
あれは、なんちゃら?
知らんけど。
これが中国やったら、おおきな赤やら青やらの字で名前を彫ったりしてる。
岩でも石でも、コンクリートでも、達筆な字を彫り入れてる。
わかいやすいちゅやわかりやすいけど、
自然に手を加えるちゅうことには抵抗を感じる。
どや顔が目に浮かんで気い悪い。
やっぱり日本は奥ゆかしくてええではないか。
水際までいったら、雪が崩れてはまるかもしれん。怖いもんみたさで近くまで行って
みるけど、そこそこ行ったら戻ってくる。
まあ、そんな感じだ。
いくら、結構な風光のところでも時間が経てば飽きてくる。
ちょうどええころ、そろそろ帰る時間ですよと声がかかった。
ちょうどええ。
また、橋をわたって船のとこまで行く。
また、靴を脱いで、来た時と同じ場所に順番に座って行く。
そうと決まったわけではないはずなんやけど、あえて変えるのは面倒だ。
ブログランキングに参加しています。もしよかったらポチンとお願い致します。
にほんブログ村
ありがとうございました。