弾低気圧来襲、東北温泉雪見旅−24、猊鼻渓追分を聞きながら。

猊鼻渓追分を聞きながら。

さて、船が出発した。行きも帰りも完全にエンジン無し、人力航行やから静かに
すべるように進む。くる時は舟下りやったから帰りは舟のぼりだ。

落差は少ないみたいやけど、登りは登り、船漕ぐ人は大変だ。

それでも帰りも独りで漕いではる。最初はガイド役の人が助っ人してはったけど
じきに戻ってきた。ここの竿は、先にナイフのような刃物状のものがついてる。

何故か? どうつかうか?
丁寧に説明してくれはったけどさっぱり忘れてしまった。

さて、来たときと同じ場所に座ったんで、帰りは反対側が見える。

来るときは左岸ばっかりみながらやったんで、こんどは右岸を見ながら帰るのだ。
右に見えますのは・・・・と言われて、あんまり見えへんかったやつが、こんどは
目の前だ。

何やらありがたい仏様が安置されているようだ。

毘沙門天って書いてある。
道中の無事をお祈りしよう。
ガイドさんは話がうまいんで往路ですっかり皆さんの心を掴んで、行きも帰りも
盛り上がっている。
とうとう興に乗って、か、予定通りか、猊鼻渓追分を歌ってあげようかという。

是非、お願いと皆さんの声援をうけて、美声を聴かせてくれた。
昔から伝わるというものではなくて、観光用に作られたもののようではあったけど
船のなかでしみじみ聞くととても良いものだ。
前に中国の水濠古鎮に行ったときに、やはり遊覧船に乗ったら、こんな具合に
歌を歌ってあげましょうか、是非お願いと、えらく盛り上がって、歌ってもらったんは
ええんやけど、最後にしっかりチップを請求された。
こういうのは当たり前という風習やろうから、それはそれでしかたない。
そうこうしてるうちに、船頭さんからお呼びがかかって外に出ていった。
風が強くなってきたんで、手助けが要るようだ。
かなり難航してるよう。
前に動かへん。風がゴーゴー言うてる。
そのうち、風が弱まるまでこのまま待機すると言うことに。
ただでさえ川の流れは逆方向、そのうえに風にさからって竿一本で船を押すのは
大変すぎる。
皆でしばらく息をひそめてる。
5分? 10分? このままどれくらい待つんやろ?
まだ十分風は収まりきらんみたいやけど、船は動き始めた。
結構揺れる。

今日は穏やかなええ天気って、思ってたら、吹雪になってきたではないか。
大変やなあ。
しばらくして、船着場に着いた。

やれやれ。ご苦労さんでした。

 

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ありがとうございました。