19.天子峰の景観
そこからバスに乗ること30分強で到着。やっぱり山上といえども広いわ!
停留所というよりは道端で降ろされた。「帰る時は、どうすんねん?」と
聞いたら、「この辺で居ったら、拾ってくれる」という事だ。
道を下って行くと、まあまあの景色の処にでた。
そうこうする内に、「あんたら何処へいくんや?」と親しげに話しかけてくる男がいる。
「この辺に景色のええとこあるのん?」と聞くと、「あっちや」と指を指す。
「この先に2箇所あって、目茶、景色ええで」、「どれくらい?」
「40分くらいや」、「その先をずーぅっと降りていったら滝があって、そこが一番ええなあ」
「そこまではどれくらい?」、「3、4時間かなあ」、「そんなん行かれへん」
という事で、とりあえず目茶景色がいいという場所まで行くことにした。
よく見たら、男は近くの売店件、駕籠かきのおっちゃんであった。
「飯食っていかへんか?」、「腹減ってないし、ええわ」
「駕籠乗って行かへんか?」、「自分の足あるし、ええわ」
それでも、しつこく駕籠を勧めてくる。
「疲れたやろ?、そろそろ駕籠に乗らへんか?」とずーと後ろをついてくる始末だ。
よっぽど鴨に見られたんやね。
それで、駕籠にも乗らずに到着。
さすが景色は抜群だ。
晴れてよかったな。
「あの山の上に見える塔が、さっき見た天子閣やね」
「こんなに遠くまで来たんや」
向かいにも展望台が見える。
「あれは、さっき言ってた2箇所の内の、もう一箇所やね」
「これやったら景色は変わらんから行かんでもええね」
。。