熊野古道の旅、中辺路をちょろっと。−32、路線バスで帰る。

路線バスで帰る。

バスは走る。
順調だ。今回の運転手さんはえらくサービスが良い。

バスを停めることはないけど、走りながら、周りの風景の中にある見どころや
名所旧跡などをマイクで喋ってくれる。

ぼんやりと車窓を見てるだけでも飽きることはないけど、時にはそれが何か、
どんな歴史があるのかわかると余計楽しいこともある。

なかなか気が利いている。
程なく十津川温泉郷についた。休憩所だ。

30分近い休憩がある。
降りる前に運転手から説明があった。ここには足湯がある。

説明によると、バス会社が、バス旅のあいまの僅かな時間にも乗客に楽しんでもらおうと
結構なお金をかけて作ったのだそうだ。是非、試してみたいただきたいということだった。
気持ちはわかるし、じかんもあるけど、靴を脱ぐのが面倒臭いなあ。
確かに、だれも入らへんのはもったいない。
よくニュースなんかで足湯があって、旅人が楽しそうに足を浸けている場面を見る。
ええなあって思ったりする。服を脱ぐのが面倒なときは、こんなんがええなあて思う。
しかし、現実に目の前にしてみたら靴を脱ぐだけでなくて、靴下も脱がんとあかん。
その僅かな動作がどうも面倒というのは、歳のせいなんか?
生来の怠癖のせいなんか?
コロナのせいなんか?
源泉掛け流しやのにもったいない。
てなうちに時間が来てバスは出発。

また、山間を縫って走る。時に新国道、時に旧道へ入っていく。
熊野古道の下を走る道であるからにはトンネルがやたら多い。

旧道は狭いけど風情がある。危なかしいけど、人の暮らしがある。
それでもこんなとこばっかり走ってたら今の交通機関としては役に立たない。
時には、ダムが見える。

建設裏話、災害の話、いろいろ聞かせてもらいながら先に進む。

雨が降ってきた。しかもえらい雨だ。これってどうなるんやろ?

実は、バスの最前列の座席に座ってる(嬉しがり)んで雨の様子がよくわかる。
雨のせいで前が見難い。わしが運転するんやったらとても辛いくらいだ。
そうこうするうちに谷瀬のダムが近づいてきた。
幸い、雨が少し小降りになってきた。
ここの休憩の時に予定してることがある。往路でここに寄った時に買いたいお土産が
あったんやけど、行きに買うのもなんなんで帰りに絶対買おうと思ってしっかり
覚えておいたのだ。
楽しみ、楽しみ。

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ありがとうございました。