熊野古道の旅、中辺路をちょろっと。−08、果無山脈を見ながら歩く。

果無山脈を見ながら歩く。

散々歩いた末にやっと本宮大社が見えたという感動的なシチュエーションではなかったし、
わしの弱った眼でははっきり確認すらできへんかったけど確かに伏拝王子から大斎原を
拝むことができたように思う。

まだまだ元気一杯なんで機嫌よく先に進む。

このあたりは道すがら、まだ人家が多く残っている。
昔はもっと賑わってたんやろなあって思う。

ほぼ平らな道が続く。
右手にずっと山が見えてる。

あれが果無山脈か。
3年前に小辺路を歩いた時がなつかしい。

毎日、毎日、37度を越える猛暑の日だった。果無峠を越えるのは最終日。
十津川温泉に泊まって、その前の3日間もしんどかったけど、温泉で英気を養ったら
元気がでた。朝は無理を言って通常の朝ごはんタイムを1時間早めてもらって、
朝早く出発できた。
果無集落を過ぎるころまでは快調やったけど、あの頃はまだ5本指の靴を履いてなかったんで
だんだんと足が痛くなってくる。とても辛い。
ペースを落としてしまうんで一緒に行った友人にも迷惑をかけた。
上りはまだましやけど下りが辛い。足指がしびれてとても痛い。1時間毎に休憩して靴を脱ぐ。
そういえば、昨晩話したイギリス人の女性も上りより下りがしんどいって言ってた。
しかも酷暑の日々やったんで体もバテバテだった。
山の上もしんどかったけど、下りてからが更に暑くて苦しかった。
今となっては懐かしい思い出だ。

ここからみたら、果無峠自体は見えへんけど、果無山脈は目の前に悠然と鎮座して、
その奥に熊野の山々が延々と連なってる。

やっぱり紀州熊野はええとこだ。
しかも、5本指の靴を履いてるんで足が痛くならない。
とても良い。
小辺路を歩いたあの時にこの靴を履いていればと悔やまれる。
このあたりは、果無集落に比べると家が多い。

時々人の姿を見かける。
車で出かける人もいる。
畑仕事に出かける人もいる。

のんびりと携帯電話をかけてる人もいる。
山の中の暮らしを垣間見ながら先に進む。

 

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ありがとうございました。