熊野古道の旅、中辺路をちょろっと。−07、伏拝王子へ。

伏拝王子へ。

さて、熊野古道、中辺路ルートの入る。

いかにも熊野古道という道が目の前に現れた。

鬱蒼とした樹林の中を歩く。
1000年以上前から続く参詣道だ。

霊気に満ちているではないか。
それほど大層なもんでもないけど、こういう気分を絵に現してみたいもんだ。

昔は、人の往来が絶えない山中の大通りやったんやろ。
今はもう石畳なんかないけど。
この道はシダが多いなあ。
蘇生の森とはいい名前をつけた。

この道は、起伏が少なく高低差も少ない。
とても歩きやすい。

しばらくするうちに開けたところに出る。

そんなに上ってないのに景色が良い。

ここはもう伏拝王子みたいだ。

お茶屋さんらしき家があるけど誰もいない。

名前の通り、ここは海岸の田辺の方から中辺路を延々と山中を喘えぎ歩き、やっと、目指す
本宮大社が見えるところであるらしい。

それで、あまりの嬉しさと安堵に本宮大社のお社を伏し拝んだ場所であるということらしい。
するとここから本宮大社が見えるはずなのだ。
後鳥羽上皇のお供でこの地を訪れた藤原定家の明月記には、ここまでの散々な道のり、
雨に打たれ、嵐に会い、輿に載せられ、担ぎ人夫に意地悪された、それでもお呼びが
あればすぐさま参上して歌を詠まねばならない我が身のつらさがつくづくと綴られている。
よう知らんけど。
それでやっとこの地について安堵した様も出てくる。
歌には詠んでないんでそれほどしんどかったのか?
しかし、本宮大社というか、元、本宮大社があった、今は大斎原と言われている
大鳥居は見えへん。
見えへんかったら伏拝みしようがないではないか?
わしも感涙にむせぼうと眼を凝らすけど老眼のせいか何も見えへん。
後で、デジカメで撮った写真を拡大してみたら、確かに大斎原の大鳥居が微かに
写ってた。

そやから昔通りにあの鳥居のあたりに大伽藍があったら確かに本宮大社の全容が
拝めて、大感激したのは最もなのだろう。
昔の人は視力もよかったに違いない。

 

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ありがとうございました。