奈良遊、法隆寺と時空の旅(夏季大学)ー2

さて、午後は活動だ。
まずは西院伽藍の金堂と五重塔での放水訓練だという。
時間がきたら、地元消防団らしき服を着たおじさんたちがやってきて、しゅーっと放水を
始めた。水は高く高く上って、みるみる金堂を水煙で包んでしまった。
五重塔も同じだ。
訓練というより水のショウのようだ。花火は大放水は見ていて正直楽しくわくわくする。
実際は何度かの辛辣な火災事故を踏まえての訓練だから喜んでいてはいけないのだ。
それにしてもこれだけ大きな二つの建物がすっぽりと水に包まれる光景はなかなか壮大な
ものだ。

daigaku110802-1

その後は伽藍の見学に回る。
600人もいるから4つの班に分かれてまわる。
猛暑の中、かなりのスピードでまわってくれる。
いきなり、戦後すぐに焼けた金堂壁画の収蔵庫の見学だ。こんな時でないと絶対見られない
好機会だ。
戦時中、丁度この法隆寺のあたりは海から来た米軍の艦載機が大阪爆撃の為に向きを帰る
あたりだったらしい。それ法隆寺の五重塔を目標に向きを変えていたのだという。
そんな状況だといつ爆弾を落とされるかわからないので、五重塔は全て解体して避難して
いたのだそうだ。更に金堂も解体したが、壁画とそれを支える壁面だけが解体できなくて、
やむなく足場を組んで保護していて、今後の為に国家的な事業として模写作業を始めたのだ
そうだ。それが、戦後まで続いていて、ある晩、その作業場の漏電が原因でその現場が痛恨の
火事を引き起こし壁画が消失してしまったのだ。
「これがその現場なんか?」
柱は痛々しく真っ黒だ。太い柱の真ん中が膨らんでいる。明らかにエンタシスのスタイルだ。
残った壁画には敦煌で見た空飛ぶ天女達がいる。
さっきの放水のあといきなりこれを見るとなかなか感無量だ。
しかもこの柱は檜だから、表面は焦げても中は生で無事なのだそうだ。
壁画は焼けたが五重塔も金堂屋根、外壁も無事だったので幸いにも建物は復元できたのだ。

daigaku110802-2

又、この壁画は消失前に、詳細な写真をとっていたので、消失前の状態を精細に見ること
はできるのだそうだ。これは先日テレビでも放映していた。
確かにすごい。
でもやっぱり現物には敵わないのだ。

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さて、午後は活動だ。
まずは西院伽藍の金堂と五重塔での放水訓練だという。
時間がきたら、地元消防団らしき服を着たおじさんたちがやってきて、しゅーっと放水を
始めた。水は高く高く上って、みるみる金堂を水煙で包んでしまった。
五重塔も同じだ。
訓練というより水のショウのようだ。花火は大放水は見ていて正直楽しくわくわくする。
実際は何度かの辛辣な火災事故を踏まえての訓練だから喜んでいてはいけないのだ。
それにしてもこれだけ大きな二つの建物がすっぽりと水に包まれる光景はなかなか壮大な
ものだ。

その後は伽藍の見学に回る。
600人もいるから4つの班に分かれてまわる。
猛暑の中、かなりのスピードでまわってくれる。
いきなり、戦後すぐに焼けた金堂壁画の収蔵庫の見学だ。こんな時でないと絶対見られない
好機会だ。
戦時中、丁度この法隆寺のあたりは海から来た米軍の艦載機が大阪爆撃の為に向きを帰る
あたりだったらしい。それ法隆寺の五重塔を目標に向きを変えていたのだという。
そんな状況だといつ爆弾を落とされるかわからないので、五重塔は全て解体して避難して
いたのだそうだ。更に金堂も解体したが、壁画とそれを支える壁面だけが解体できなくて、
やむなく足場を組んで保護していて、今後の為に国家的な事業として模写作業を始めたのだ
そうだ。それが、戦後まで続いていて、ある晩、その作業場の漏電が原因でその現場が痛恨の
火事を引き起こし壁画が消失してしまったのだ。
「これがその現場なんか?」
柱は痛々しく真っ黒だ。太い柱の真ん中が膨らんでいる。明らかにエンタシスのスタイルだ。
残った壁画には敦煌で見た空飛ぶ天女達がいる。
さっきの放水のあといきなりこれを見るとなかなか感無量だ。
しかもこの柱は檜だから、表面は焦げても中は生で無事なのだそうだ。
壁画は焼けたが五重塔も金堂屋根、外壁も無事だったので幸いにも建物は復元できたのだ。

又、この壁画は消失前に、詳細な写真をとっていたので、消失前の状態を精細に見ること
はできるのだそうだ。これは先日テレビでも放映していた。
確かにすごい。
でもやっぱり現物には敵わないのだ。

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ありがとうございました。