上海の里弄あたり

北京の胡同も好きだが、上海の里弄(リーロン)も好きだ。
北京はいかにも昔の中国、老北京を思わせる風情があっていい感じだが、
上海の里弄は、あまり固定的な様式はなくて、租界時代の雰囲気を
ひきずる洋館風の建物が古びて、いい感じになっているのと、そこに住む
庶民的な空気が気に入っている。
今は、どんどん変わってきているが、昔の大阪もこんな風だったなあと
思ったりもする。
例えば、通りから路地を見ると、こんな風景が目に入ってくる。
道にはこんな椅子が置いてあって、おじいさんやおばあさんが座って
お喋りをしていたりする。
そして、通りを見上げると、建物と建物の間にロープを渡して洗濯物を
干しているのが翻っていたりする。

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そして、雑居ビルだけでなく時には大きな洋館もあるし、
通りには花屋が車を引いてきて店を広げていたりする。

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地下鉄の駅の近くになると、出勤時間には、豆乳を売る店がでていたり、
煎餅子といって、具を入れたクレープみたいなのを焼いていて、
朝飯をそれで済ます人だかりがしている。

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この時は通りに果物屋があって、忙しく働くお母さんの横で、赤子が
ダンボールの箱に入って遊んでいた。
こういう風景ってなかなか楽しい。

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