コロナ引き籠り。杭州絵画留学の日々が懐かしい。−22、西湖文学散歩、白堤へ。

西湖文学散歩、白堤へ。

美術学院の学生暮らしは、毎日殆ど同じことの繰り返し。朝起きたら、西湖のほとりを散歩して、
飯を食ったら教室に行く。昼飯まで頑張って、昼飯食ったら、ちょっと昼寝。
この時に昼寝の習慣がついた。午後はまた教室に行って、宿題、課題をやる。
夕方、また西湖のほとりを散歩してから、晩飯を食って、寝るという繰り返しだ。
それ自体もいろんな変化があって楽しいし、土日になったらいろんなとこに行ってみるのも
楽しみだ。
西湖の湖畔の遊歩道は毎日歩いても飽きることはない。東側湖岸の真ん中くらいやから、
右に行っても左に行っても、北端、南端まではちと届かない。
もうちょっと行ってみたいときもある。
てなことで、休みの日に北端の方に行ってみる。
いつものように東岸を北に向かう。今日も良い感じだ。

この花は後で調べたらエゾノウワミズザクラというらしい。
はるか先に小さな塔が見える。
西湖を表すときに、1湖2塔という言葉があるらしい。
1湖とは言わずとしれた西湖の事、2塔とは保俶塔と雷峰塔。
その保俶塔がこれだ、水墨画でも湖の絵を描いた時に背景の山にこの小さな塔をさりげなく
入れておくと西湖の風景というお約束である。

左手、南の方、はるか先にも塔が見える。

これも2塔のうちの一つ雷峰塔である。
これも美しい形をした良い塔だ。
そこからいつものコースより更に進んで30分ほど歩くと、堤防に出る。

これを白堤というらしい。西湖の湖岸と孤山という島を結ぶ橋と堤からなる。
白は白居易の白だ。言わずとしれた唐時代の大詩人。昔の詩人は文化人ではあるが、
有能な官吏でもある。中国では両方兼ね備えた人を文人という。
この業績を記念して名付けられたのだ。
ここまでくると保俶塔が目の前に見える。

さて、橋を渡ってどんどん歩く。いつもいつも人が一杯。

人気にスポットだ。
たぶん、漫画か小説かなんかの舞台にもなったらしい。

地図でみたら、ちょっとやけど歩いてみたらなかなかの距離だ。

歩きやすい遊歩道。

島といっても結構広い。

最後に西泠印社。

これまた有名な篆刻の拠点だ。

呉昌碩を中心に日本人も沢山かかわって、篆刻文化の復旧のために立ち上げた結社である。

ここについては後日、又、詳しく述べることになる。
ぐるっと回ったら、向こう側に蘇堤が見える。

こちらは蘇東坡という詩人が作った堤防だ。この人も超有名な詩人であり文化人である。
蘇堤についても後日また詳しく。

ゆったりととても良いひとときを過ごすことができた。
この時点ではまだわかってなかったけど、孤山から渡ったところあたりに蘇小小の墓がある。
これも有名な李賀という詩人の詩の中にでてくる絶世に美女の悲劇の話だ。
いつかまた紹介することがあると思う。

とにかく、文化の香りに満ちた風景であった。

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ありがとうございました。