コロナ引き籠り。杭州絵画留学の日々が懐かしい。−105、承徳、避暑山荘へ。

承徳、避暑山荘へ。
美味しい朝飯を腹一杯食ったんで元気いっぱい。
今から、北京郊外、有名でない方の万里の長城を見に行く。
有名な方は誰でも知ってるし、わしも行ったことがあるんで、もっと東にあるやつを
見に行く。車はすでに中国人の知り合いを通してチャーターしてある。
少々時間が遅れてる。海外ではよくあることだ。焦らずに待つ。
やっと来たんで慌てて乗る。そのまま出発。行先の確認をちゃんとせんかったけど、
向こうもわかってるという雰囲気やったんでわいわいと動き始める。
市街地をでるまではえらく混んでるのが北京の特徴だ。
環状線道路がいっぱいある。
郊外に出たら気持ちよくスイスイ走る。

微妙になんか違う気がする。そんなことないやろと、否定しつつも外をみてたら
そんな気分が強くなっていく。そのうち、「着いた」という。
違う。ここはまるで陵みたいな雰囲気ではないか。
もしかしたら、これって有名な「明十三陵」って言うやつではないか?
確かめてみたらそうやと言う。「金山嶺」と「十三陵」発音はにてるけど違う。
イントネーションも違う。わしが、最初に手配を頼んだときに、電話やったから
手違いがあったのか、その友人が手配する際に、なんらかの行き違いがあったのか?
わからんけど違ってる。どうしよう。
話し合った結果、次に行く予定だった「承徳、避暑山荘」というところに先に行こう。
その帰りに、もし、時間があったら、「金山嶺」に寄ろうということで話がまとまった。
この手の話は、何事にもおおらかなこの国ではよくある話なんで、帰りにでも寄って
もらえるという代替案が合意できたのはありがたいことだった。

では、気を取り直して、もっと北東に向かう。

元々は、地図上では、「金山嶺」、「承徳、避暑山荘」は北京から北東方向に
ほぼ一直線上にあるんで、予定どおりに行ってもええんやけど、最初に真北の方角に
誤ってきてしまってるんで、どっちを重視するかということになのだ。
まあ、ちゃっちゃと行けばどっちもいけるとわしは踏んだ。
車は高速道路を順調に走る。
えらく遠い。まあ、北京からは約250kmあるという。
往復500km。中国は広いなあ。
延々と走って、ようやく高速を降りた。でもまだ大都会の中だ。
街の中をグルグル走って、なんとなく大きな公園みたいなとこにきた。
ここらしい。
なんだか中国らしくないなあ。

日本にもよくあるただの庭園公園みたい。

あるいはテーマパーク的な。

ぐるっと回って駐車場へ。入り口までえらく遠そう。運転手は、ここで待ってるから
歩いて行けという。まあ、そら、そうだ。

それにしてもえらく暑い。暑苦しいのに人がいっぱいだ。人が暑い。

ここは、「避暑山荘」という、清朝時代の皇帝の夏の離宮があったところらしい。

とても大きな池がある。西湖かなんかの湖を模したんかもしれん。

確かに中は、広い。対岸まで歩いていって、途中の休憩ところ、ビューポイント
みたいなとこを回っていく。

あるいは、船で湖水巡りみたいなのもあるみたい。

皇帝離宮というからには、さぞかし、繊細優美で歴史の重みを感じるような建物と庭園の
佇まいであろうと期待してたんやけど、なんとなく平凡だ。

家族連れ、親子連れが多いみたい。

勇んできたわりには、古い文化に触れた喜びがあんまりないなあ。

池? 湖? の風景もとてもわざとらしい。

頤和園とはえらい違いだ。

わしの感受性が鈍いんかなあ。
皇帝の夏の離宮というからには、風水の教えにしたがって厳密に設計されるはずだ。
どこにどういう建物を配置するか、どこでどう言う儀式あるいは暮らし方をするかは
きちんと決まってるはず、そういうことをきちんと下調べしないで文句を言ったら
あかんのやと思う。
そろそろ飽きてきたから戻るかな?

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ありがとうございました。