コロナ日和の日々、妄想の旅に出る。麗江、シャングリラの旅−12、麗江、束河古鎮、白沙村。

麗江、束河古鎮、白沙村。

さて、トンパ文化に触れる目的はほぼ達したと思う。
で、次はどうしよう。雲南省と言えば茶馬古道、普洱茶の故郷でもある。
タクシーの運転手さん、幸い女性運転手で、いろいろ頼みやすい、に相談してみたら
束河古鎮、白沙村とかに行ったら烏龍茶を作ってるところが見れるという話だ。
さっそく行ってみよう。
麗江古城と同じく世界遺産になっているところ、昔ながらの、茶馬古道の時代から
栄えた村らしい、風情のある、とは言え、やっぱりどこか嘘くささも混じる小ぶりの
街である。

水と緑が多い目の古鎮、古街だ。
観光地ならではの土産物屋が多い。同じくらい御飯屋さんも多い。
刀削麺屋さんもあるし、米粉(米の麺)の店が多いのもこのあたりの流行りらしい。
他には地鶏の店や川魚の店、スペアリブの料理などいろいろありそうやけど、四川料理や
広東料理、〇〇料理と言った特徴的な味わいを極めたようなもんでもなさそうだ。
適当に食えばええということ。
やっぱり夜はキノコ鍋に決めよう。期待は高まる。
それはええとして、藍染屋さんも気になるなあ。少数民族がいる町、村に来たら、
藍染や草木染で作った衣類や布類、バッグなどを売っている店が多くて、それを
覗いて歩くのも楽しみの一つだ。
というても土産物って買うのはとても面倒くさい。元々誰かのためにお土産なんていう
発想はまったくない。
ということで何も買わんで旅を終わることも多いんやけど、たまにわけわからんモンを
買うこともある。
買って後悔したモンもあるけど、買わんで後悔したモンもある。どっちが多いかと言うと
買わんで後悔したモンの方が多いんとちゃうやろか。
と思いつつも面倒やから買わん事が多い。今回も藍染の布を買わんかった。
後で後悔した。藍染の大判の風呂敷みたいなのは家にあると何かと役に立つ。それに
現地で買うととても安い。少数民族のやと独特の柄があって面白い。
わかってんのに実行せえへんのは馬鹿なやつだ。
てなことで、横目に見つつ、お茶屋さんに行く。
この店では作ってるところも見せてくれる。普洱茶というのは、ウィスキーみたいに
長期熟成させてなんぼのモンらしい。5年モノ、8年モノ、10年モノ、20年モノ、
モノによっては1餅、百万円以上する場合もあるという。そういうものはどちらかというと
モノの価値というよりは投機的な価値でもあるらしい。文革の頃は国内でそういう価値が
否定されたんで、雲南省を通ってベトナムに出、台湾まで渡って密かに取引されていたと
言う話も聞いたことがある。たかが茶、されど茶。
昔はこの茶を持って、はるかチベットまで運んで、向こうでとれる毛皮や塩と交換していたのだ
そうだ。
この店での普洱茶をつくる工程を見せていただいた。難しいことはわからんけど、茶葉を
蒸したあと、時間をかけて自然発酵されるものと、温度管理をして一定条件で発酵させていく
ものと大まかに2種類あるようだ。
一般的に普洱茶と言えば、直径20cmくらいの円盤状で厚さは2cmくらいのものが多い。
ここのは厚さは同じくらいやけど長方形をしてる。
どう違うんはさっぱりわからん。見た目には置きやすそうだ。
お店の人の薀蓄を聞きながらお茶をいただく。色は葉っぱが焦げ茶色で、茶の色も
濃い目、みるからに濃い味がしそうではあるけど意外とそうでもない。
美味いかというと正直そうでもない。
体にええんかどうかは、すぐにはわからん。
講釈を聞けばきくほど、買わんとしょうがない雰囲気が固まってくる。
やむを得ん、一ついただこう。
持って帰って飲んでたら体にええんかもしれん。なんせ茶馬古道のお茶だ。
さて、このお茶の運命はどうなんねんやろ?

結論を言うと、どっかへ置いたまま行方不明になったしまった。

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ありがとうございました。