コロナ引き籠り。杭州絵画留学の日々が懐かしい。−26、「郭荘」でスケッチ会。

「郭荘」でスケッチ会。

前に、美術学校から安徽省の世界遺産古鎮までバス遠足に連れて行ってもらった話をした。
こんどはそれとは違う。
水墨画教室の先生が、授業の一環としてスケッチに行くという。
待ってました。毎日、毎日、ストイックに模写ばっかりやってるは大事なことと
分かってはいるけど退屈でもある。
こういうのがあると、息抜きにもなるし、新たな勉強にもなる。
てなことで、早速出発。
バスで行くものとばっかり思ってたら、学校の先生ともなると、バスなんかには
乗らんのだそうだ。(嘘ではない)
タクシーに分乗して行く。
行き先は、西湖の西側、学校のちょうど向こう側くらいにある「郭荘」という景勝地らしい。
ここは最初の印象がとてもよかったんで、この後、知り合いが来るたびに案内することになる
場所だ。
えらい雨が降ってきた。
入り口まで走る。入場料が要る。60歳以上は老人割引があるらしい。先生以外はみな対象だ。
この日は、わし以外は全員女性、欧米人でもアジア人でもみな中国語で会話してる。
先生だけ、得意げに英語で欧米の人たちと喋ってる。
いやな感じ。
ともかく、屋根の下に集合。

ここは、昔のお金持ちの別荘だったところらしい。

雨の中でも風情がある。

雨の中やから風情がある。

いきなり解散宣言。終わりに時間を決めて、あとはご自由に。

まあ、それは気楽でええけど何か目的とか、指導とか、それなりに無いんかいな。

まあ、わしは自由の方が嬉しいんで勝手に歩き回る。

この屋敷は、庭園が美しい。

湖から水を引き入れて池に設えている。
池を含んだ庭園は瀟洒な建物に囲まれている。
庭園は中国流に、岩やら築山やら、いろんな障害物を配置して、複雑な動線と、
視界の変化が生まれるよう巧みに設計されている。
ここの庭園の驚くべきところは、外塀の外と繋がってることだ。

外の景色、すなわち西湖の景色が中からもチラチラ見えるしかけがいっぱいあるし、
そのまま外に出ていく通路もある。

外にでたら、全くの西湖の湖岸の風景が広がる。

この日は雨だ。

雨に西湖がよく似合う。

とても良く似合う。
少々濡れてもいいから外に出ていようと思う。
舟がいる。

桟橋がある。

 

スケッチしたいけどこの雨では無理だ。

対岸の蘇堤も雨に煙っている。とてもいい。

スケッチしたいけどこの雨では無理だ。

さすがに誰もスケッチしてない。

女性ばっかりでおしゃべりしてはる。
そのうちお昼の時間が近づいてきた。どうもわしだけ浮いてる。
皆さんは、庭園の隣に瀟洒なレストランがあるんでそこで食べようって話が盛り上がってる。
(ちなみにこのレストランはわしが食べようと訪れたときにはもう閉店してしまってた)
どうもわしだけ浮いてる。
独りで帰るからと失礼してしまった。
寮まで帰って、独りで昼飯。

やっぱり安くてうまい。

郭荘

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ありがとうございました。