甚兵衛渡船を渡る。
さて、朝とはいえ結構な炎天下、ひたすらアスファルトの照り返しの道を50分ほども歩いた。
とても長い。
それでも道路は直線的に運河の堤防にぶちあたって、その先に小さく甚兵衛渡船という
看板が見える。
一生懸命目指したわりにはメッチャ地味なスロープがあるだけ。
スロープを上ると、運河が見えて対岸からもう渡し船がこちらにやってくるではないか。
水の上を滑るようにスイスイと近寄ってくる。えらい早い。
あっと言うまにこちら側に接岸した。
これは全くちょうどええとこにタイミングよく来られたのではないか、待ち時間0で
乗れる。
通り過ぎるとき、時刻表をちらりとみたらこの時間帯は15分ごとに渡船があるみたい。
比較的便数が多い時間だったみたいだ。よかった。
すでにスタンバイ中の先客の方々に続いて乗船する。
あっという間に出船する。
川の上は風が涼しい。良い景色が広がってる。
反対側に珍しいアーチ型の橋が見える。
拡大してみるとあれは尻無川水門というのだそうだ。
じつはこれはすごいやつなのだ。あのアーチは人や車が渡るためのものではなかったのだ。
下を大きな船を通すために上下するようなやつでもなかった。
じつは、あのアーチの根元を軸にしてぐるっと回転して、川の水流を堰き止めるための
ものらしい。
ネットで試運転の映像をみるとえらいすごい仕掛けだ。感動ものだ。
台風やなんかで大阪湾から押し寄せる潮流を堰き止めるための水門なのだそうだ。
こんなんがあるって知らんかった。
作るのはえらい大変だったらしい。
試運転なんかをするんやったら結構な見もののような気がする。そんな機会があるんかしらん。
これだけでもわざわざみに行く価値がありそうではないか。
あっというまに対岸に着いた。
遠くのあのビルはどこなにんやろ、えらい見たことがあるような気がするなあ。
順番にすみやかに降りる。
堤防には浪花百景と書かれた絵があった。
ここは「しりなし漆づつみ」ということで昔は漆の花で有名だったという。
はるか昔の話だ。
さあ、また歩く。元気はまだある。
さて、次の千歳渡船までは比較的短いはずだ。
がんばろう。
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ありがとうございました。