九度山暮らし、手術後1年目へ、或いはコロナ怖生活−51、町石道を歩く−5、笠木峠へ。

町石道を歩く−5、笠木峠へ。

さて、動き出す。すぐに天野大社に行く分かれ道にでる。

ここから降りていったら、丹生都比売神社に着く。
わしは高野山に向かうんでそのまま進む。

谷筋が左に変わる。

同じ間隔で町石が現れるのはちょうど良い。歩く目安になる。
少し行くと、ちっちゃな鳥居があった。

白蛇の岩って書いてある。

ということは後ろにある岩が御神体ということか。とりあえず道中の無事を祈って
拝んで行こう。みなさんなにがしかのお供えをしてる。
すぐに視界が開けて来た。

いきなり人声がする。

何だか生々しい会話だ。ゴルフ場だ。ゴルフをやってるんやんか。
町石道のすぐ横がグリーンになってる。歩いてる横をカートを引いて回ってはる。
結構違和感あるなあ。まあええけど。
向こうから見たらこっちが違和感なんやろなあ。
ゴルフ場の声を聞きつつ先に進んだら、集落が見えた。

相当山の中に入ったと思ってたのにちゃんと集落がある。
昔は、山の中とは言え主要な街道でもあったはず、あちこちに集落があったらしいけど
今はどんどん消えて行ってる。熊野古道でもそうやった。過疎化のせいでもあるけど
交通手段が変わってしまったせいでもある。
道路や鉄道網がないとこに人は住み難い。
人家を望むところに地蔵堂がある。

中は見えない。

外にも石仏がある。

道中の安全をお祈りしよう。
近くには神田応其池(こうだおうごいけ)とかもあるらしいけど地図をみても
わからへん。

ほぼ平坦な道が続く。

とても歩き易い。

樹林の中を歩くと空気が爽やかだ。

時々、向こうから来る人とすれ違う。

九度山にいてると登る人はよく見るけど降ってくるひとはあんまり見いへん。

しかし登る人があんだけいてるんやから降る人がいても何の不思議もない。

朝一番に出ると、ここらへんで出会うのは妥当なとこであろう。

普通に早い人がいてるし、

走ってくる人もいてる。

ユックリ歩く人や、へたばってるひとはいてない。

さすがに朝登ってもう降りてくる人ではなさそう。

でも降りるだけって愛想なしなんとちゃうやろか?

やっぱり登って降りてる? それやったらめっちゃ早い。

さて、そろそろ笠木峠かな?まだかな?

ここはもう看板だけしかないけど、つい最近まで集落があったのだそうだ。

平安時代の頃から、天皇や高貴なお方や昔年の罪深い行いに自覚のある人たちが
せめて自分の足で歩いてお参りして、すこしでもそれを許されようと高野山に
向かった時代があったそうな。

そういう人たちの休憩するご座所があったという風に聞いた気もする?

ここから、南海高野線、上古沢駅に行く道もある。

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ありがとうございました。