大分へ、臼杵へ。
さて、一夜明けて、今日は良い天気だ。この日は大分の臼杵へ磨崖仏を見にいく予定。
孫たちも一緒やし、三密もんだいもあるんで車でいく。
車で行くとわしは運転せんでもええからとても楽だ。福岡から大分っていうと、昔の
人間の感覚では大分って言うたら北九州方面から時計まわりで向かうんやとばっかり
思ってたら、実際は西に向かってる。今は高速道路が整備されてるんでこっちまわりの
方が早いみたい。いつもは渋滞する福岡市内から郊外ではあるけど、コロナの影響か
交通量は大幅に少ない。
車は鳥栖から大分自動車道に入って、九州を横断していく。
ここから阿蘇山の北側を通って一気に由布院、別府方面に行ける。
思えば、はるか昔、まだ学生で、北九州市に住んでいた頃、ある日思い立って、友人たちと
九州を横断しようと、学校でボロ車を借りた、これが想像以上のボロ車で突然ラジエターから
水を吹き出してダダ漏れになってしまった。やむなく引き返したけど、あんまりあっけなくて
あほらしくて、このままでは終われんと悔しくなって、その日のうちにレンタカーを借りてリベンジの旅に出た。
出発が遅かったんで長崎についたのは夕方遅く。長崎大学の寮に泊めてもらう。
ええ時代やったなあ。朝から長崎の街を見学してから熊本に向かう。
そこからは九州を横断して大分に向かうのだ。その頃は今のような高速道路網はなかった。
長崎大学ではなんとなく学生同士の適当なノリで一夜の宿を恵んでもらえたけど、他には
泊まるあてもないし、お金もないんで夜中、ひたすら走った。
交代しながらではあるけど、なんせ全員免許をとってからあまり年月が経ってない、
ずいぶん危ないこともあったと思うけど、もうすっかり忘れた。
今やったらとてもあんな運転はできへん。
走り疲れて耶馬渓あたりで、車を停めて、ということはそれまで全く停めへんかったという
ことやけど、深夜に持って行ってたキャンプ道具でお湯を沸かしてラーメンを食おうとした。
さあ、食おうと思たら箸がない。やむなくその辺にあった木の枝で代用した。
とても美味しかった。その後、別府を回って北九州まで戻ったはずやけど殆ど覚えてへん。
多分観光はやってない。
せっかく車を借りて、九州を横断したというのに、長崎の観光地をチョロっと通った以外は
ほとんど観光してへんというなんとも愚かしい、馬鹿馬鹿しい旅であったような気がする。
それでもとても楽しかったんやから、若かったとしか言いようがない。
今は、素晴らしい高速道路ができている。
昔何時間もかかったところを、コースがかなり違うとはいえ、2時間程度で大分まで行けて
しまう。
風景がだんだん変わってきた。雄大な由布岳が見えてきた。
長閑な高原風景でもある。
由布岳パーキングエリアで少々休憩しよう。
臼杵はもうすぐだ。
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ありがとうございました。