コロナ日和の日々、妄想の旅に出る。V国へ、H市からF市へ列車の旅−02、H市、喧騒の街に出る。

H市、喧騒の街に出る。

やれやれ、遠くないとは言えスーツケースを引きずって歩いてホテルまで来たら結構しんどい。
汗びっしょりだ。旅装を解いて、というても簡単、簡単、圧縮ビニール袋を1つ取り出すだけだ。
わしはズボラな性格なんで旅行の時、荷物の整理ができへん。仕方ないんで1日分ずつ、必要な
着替えなどを1つの圧縮袋に入れて持ってきてる。その単位で着替えたり、洗濯したりする。
従って今日は今日の分の袋1つの事だけ気をつけてれば良い。簡単明瞭だ。
一息ついたら外に出る。来たばっかりやからまだ元気が残ってる。この元気を利用して、バスを降りた
あたりまで引き返して、旅行会社に行ったり、買い物したり、晩飯くったりとせなならん。
暑いけど頑張ろう。
まず両替をしておかんあかん。H市では街角のところどころに両替屋がある。どんな通貨から
どんな通貨にでも両替してくれる。例えば円から米ドルでもいいし、円からドンでもいい。
タイバーツでも中国元でも大丈夫だ。しかもレートは空港で換えるよりかなり良い。
これ準備はできた。
裏通りのややこしいところにいろんな旅行会社がある。わしが行くところも分かり難い。
しかし、今は文明の利器がある。空港で買ったプリペイドSIMのおかげでスマホの
地図が使えるんでどのに行くのも困らない。流石、ええ時代になったもんだ。タクシーなんかも
アプリを使ったら簡単なはずなんやけど、老眼で地図を操作して目的地を入れるんが
面倒そうなんでまだ使ってない。タクシートラブルを避けるためにもこれを使いこなせるよう
なるのが次の課題だ。他人がやるのを見てたら確かに便利そう、わしもきっとやるぞ。
それはともかくスマホの地図のおかげで目的地はすぐに見つかった。
明日は、混載の英語ツアーでメコンデルタツアーに行く。
明後日は列車に乗って F市あたりまで行ってみる。
楽しい旅が始まりそうだ。
主な用が済んだんでぶらりとしよう。意外と骨董屋さんみたいなのがあったりするし、
有名な刺繍画の工房があったり、漆工芸品の店があったり、陶器の店があったりする。
わしは買い物が下手なんで、見ててもすぐにピンと感じてモノを買うことが少ない。
その癖、後になってあの時買うときゃよかったなあって突然思い出して後悔の臍を噬む
時もある。それはともかく異国の工芸品はとても面白い。見るだけでも。
その勢いで市場に入る。

外もバイクの騒音でやかましいけど中は入ったとたん人の声と圧力感がワーワー押し寄せてくる。
生鮮食料品から乾物、スパイス、日用雑貨、ありとあらゆるものが集まってる。
場内はかなり広いのに通路は何故か狭い。何故か。わざとやろう。
目の前で叫ぶおばさんの商品にちょっとでも気があるふりをすると、とたんにグイっと
引き込まれる。腕をつかまれてこれがどんなにええか、うまいか、役に立つか、説得が
始まるのだ。気が弱いわしはすぐに負けて買いそうになるけど、そこは頑張って曖昧に
笑いながら前に進む。そうやってじわじわと通路を抜けていくけど特に買うものはない。
それでもここの賑やかさはわしには何故か好ましい。言葉はわからへんけど、なんとなく
コミュニケーションみたいなのがあるようなないような、向こうは売る立場やから、
最初から悪気はないとわかった安心感があるような、居心地のよさとその土地に居てる感が
味わえるような気分になれて、心地良いのだ。
簡単に言えば大阪のおばちゃんのノリ、関西人のわしにはちょうどええと言える。
アジアにはこんな市場が多い。中国でもタイでもラオスでもカンボジアでもマレーシアでも、
ベトナムでも、どこでもこんな感じ。
前にはここでペッパー買った、岩塩を買った、貝柱の乾物も買った、高山茶も買った、いろいろ
買ったけどあれはどうなったんやろ。
ずっと奥の方に行くと、果物屋さんがあって、イートインみたいに買ったものを食わして
くれる。例のあの魔性の果物はまだ時期が早そう、前にここで切り分けてもらって
ビニール手袋を借りてかぶりついたことがある。ドリアンというやつだ。
うまいというよりは濃厚さばっかりを食ってるような気がする。それより匂いがすごい、
それが魔性と言われる所以だ。要するにウンコの匂いがするのだ、クサヤみたいなもんやね。
これを持ってホテルに入ったり、バスに乗ったりするのはお断りというルールがあるらしい。
シャレで食うのはええけど追い求めるほどのもんではない、今回はマンゴスチンを買って帰って
後で夜食にしよう。
外にでると、もう日が暮れていた。入り口の角のところに有名なフォー屋さんがある。
わしはここのフォーが大好きだ。
明日の朝飯はここにするかな。

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ありがとうございました。