列車のチケットを見直して見ると、9時5分出発とある。
「じゃあ、8時頃ホテルを出ようか」今まではかなり安全を見て早く出発してきた。
何があるかわからんからと言っても、待合室で長く待つのもかなわん話だ。
座れない事も多々ある話だ。そろそろ、程良い時間を見につけないといけない。
渋滞もなくすぐ着いた。待合室はやっぱり座れない。
「なんでこんなに人が多いんや」
分刻みに出発列車の案内があるが、どれもこれも人で一杯だ。
万博も終わったし、春節もまだまだやのに、いつでもどこでも人が移動している。
蘇州は上海の隣街だ。今迄のチケットは南京まで行く列車に乗って途中でおりる
ものだった。今回のは蘇州行きだ。
そのうち、大阪ー京都や大阪ー神戸みたいになって、在来線新快速みたいなのが
できてわざわざ指定券を買わなくてもいけるようになるだろう。
なんせ、今は中国で列車のチケットを買うのは面倒くさい。
列車はどんどん速くなるし、路線はどんどん拡張される。新しい駅もどんどん
できていく、これが中国の発展だ。
すごいなあ。確かにそうだけど、ここにいる沢山の人達、
大躍進の真っ只中にいて、活気に満ちていて、顔をあげて、胸をはって、
目が輝いて・・・とは思えないけどなあ。
出発前20分というが、もう少し過ぎると案内があって、一斉にホームに出る。
しばらくすると電車が来て乗り込むだけだ。この15分か20分の間にこの超満員の
乗客を待合室から列車内にさばかないといけないのに、何の混乱もない。
弁当を広げる人も無く、お菓子を食べる人もなく、するするっと蘇州に着いた。
約30分だ。
前には、蘇州ー上海虹橋間で20分というのも経験した。
中国の鉄道網の発達は恐ろしい程だと言われるが、その通りだ。
地方から何日もかかって都会に出てきてたひともそのうち直ぐに行き来できる
ようになるだろう。
便利になっていいなと思える半面、「いつか恐ろしい事が?」と不安にもなる
のは考えすぎだろうか?
さて、蘇州駅から、「ルーヂー」という所に行く。蘇州から南東に何十キロか
のところだ。多分バスくらいしか方法がない。
帰りを考えるとタクシーもいやがるかもしれない。
「バス探そうか?」
「タクシー断られたら、探そうや」
簡単にOKだ。
江南の旅、蘇州へ
- 2010年12月13日
- 浙江蘇、安徽他/黄山、古鎮、墨硯紙筆
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