江南の旅、浙江烏鎮ー05

西柵街は入って歩いているとじわじわ分かってきた。
「ここ新しで」
東柵街に比べるとあまりにも大きい。確かに古そうな建物がないではないが
どこかの村に残るものを持ってきたような匂いがぷんぷんする。
実際に漂っているのは古くて新しい臭豆腐の匂いだ。
看板があった。じっくりよくはわからないが、「北京と杭州を結ぶ有名な大運河の
最終端がここやで、どやねん」と言うてるみたいだ。
大運河テーマパークを狙っているのかもしれない。
それでかどうかは分からないが、テーマパークないで船を造っている。
これは造っているのを見せるためか?
パーク内の観光船を製造中なのか?
どっちでもいいけど、鉋をかけるのを見ていたら、日本とは方向が反対やね。
日本は確か引いて鉋がけすると思う。ここは押して鉋がけしていた。
原点は同じなんやろけど、不思議でおもしろい。
ここにも藍染屋があった。藍染布がたなびいている。
あっちとの違いは客がほとんどおらへんということ。
いかにもの古い町屋に古い藍甕なんぞを並べているが、まだ風景としてこなれる
時間が足りていない。
燐寸屋があった。
毛語録みたいな燐寸が面白そうだったが、残念ながら買って帰れない。
古い街並みがあった。
材料は古いが月日が足りない。空き家も多いなあ、テナント募集中かな?
ポン菓子屋があった。これは現実感がある。
日本でも中国でも同じ簡単明瞭な機械だ。
かなり退屈しながら、帰ろうと言い出す機会と、門まで連れて帰ってくれる
電気自動車を探している。
「もうええわ」

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