中国、廬山&安徽、文房四宝の旅−40、安徽、徽州古城、暗闇の頭山街で。

安徽、徽州古城、暗闇の頭山街で。

そのうち日がとっぷり暮れてきた。暗いなあって思ってたら、その奥に当山街という
看板が見えてきた。

ここを曲がったら昔ながらの路地裏街があるらしい。
暗闇の路地に入って行く。

なんだかワクワクする。何が鬼が出るか? 蛇が出るか?

何も出えへんけど何か出てほしい。

これは、カッコええやんか! お洒落なカフェでお洒落なお兄さんがが茶を飲んではる。

夜の闇を透かしてやからこんな風にカッコよく見えるんやろか?
昼間見たら唯の平凡なお茶屋さんかもしれん。
ここ以外はほんのり明かりがついてるところは所々にあるんやけどお店が開いてる
わけではない。

こんなところにちょっとした居酒屋さんみたいなんがあって、そこを隠れ家みたいに
してひっそりとお酒を飲んでる年寄りが居たりするとメチャカッコエエんやけど
そんなんは見当たらへん。

どんどん暗くなるんでわしのデジカメでもギリギリ映るくらいだ。

それが又ええ感じの絵になってるちゅうのがなかなかのもんだ。
昔の路地裏って言うけど、たしかに新しくはないけど、それほど古いモンでも
なさそうだ。

漆喰の壁があってそれが古びてきてるんで暗いとそれなりの雰囲気が出る。

レンガづくりの上にかけた漆喰がすり減って雰囲気をだしてるのはご愛嬌?

プロの写真家やったらエエ絵が撮れそうなやあって思う。
てな事で路地裏巡りも終わり。

中国の路地裏。

中国の古い路地裏巡りやったら上海もエエけど北京の胡同(フートン)が一番やと思う。
それも今では北京オリンピックの時の再開発で殆どなくなってしまったんと
ちゃうやろか? それまでは裏通りを歩いたら明の時代から残る四合院の建物が
壊れたり崩れたりしかけながらもとても風情があって、四合院とはいえ中庭を
囲む4つの建物それぞれに別の家族が住んでいたりして外からも庭の古木を
覗き込むことができたり、中にちょっと入りこんだりもできるような家が雰囲気が
あって、さすが老大国の首都やったとこやと感動することが多かったのにと
残念に思う。
水上勉、「北京の柿」の世界やね。
最近北京には行ってへんからえらい変わりようやと思うと恐ろしい。
それやったら、まだ上海に少しは残る里弄(リーロン)の方がましかもしれんなあって
思ったりする。
いまではもう下着姿で太鼓腹を出してうちわであおぎながら歩いてるオッチャンや
縁台将棋をしてるおっちゃんたちを見ることができへんようになったのは、なにも
中国だけのことではなくて日本でも同じこと、勝手にノスタルジックになっても
世の中はどんどん変わっていくということ。
それがええことかどうかはわかりませんで。

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ありがとうございました。