奈良県、室生口、大野寺へ桜、散り際の華を見に行く−05、室生寺から帰る。

さて、五重の塔が見えたんで一気に階段を登ろうかと思ったら左手に石仏がある。

ずらりと並んではる。

こういうの、わしは大好きなのだ。重文や国宝でなくてもええ。ひっそりと佇む
ひなびた石仏がええのだ。ここのはまだ新しいのか形がしっかりしてる。立ってたり
座ってたり、お手手がいっぱいあったり、何か持ってたり、持ってなかったり
とてもいい。じっくり見てたいけどやっぱり五重塔まで一旦行ってしまおう。

ここも階段が多い。ビールがまだ利いてる。しんどいなあ。面倒くさいなあなんて
言いつつ登る。
確かこの塔は近年の台風の被害で大打撃を受けたあと修復されているようだ。
わしがきたのはその前、あの可憐で瀟洒な美しさと讃えられたころのやつを見ているのだ。
そやからこれを見ると申し訳ないけどちょっと違和感がある。しかしまあしょうがない。
生者必滅の例え有りなのだ。
月日がたてばこれもほどよく味がでてくることやと思う。

あれは何やろ? 上から見るのも屋根の具合がなかなかええかんじだ。

そしておりたところに本堂(灌頂堂)がある。
時計をみるとまだ少々時間がある。この建物と五重塔が一緒に見える場所があったんで
そこでしばらくスケッチをしてみよう。

なかなかエエ感じだ。しかし、景色がエエ感じでもエエ絵ができるとは限らへん。
精進が肝心ですなあ。
スケッチが終わってもまだ少々時間がある。もちろん奥の院まで行く時間はない。
それは最初から諦めてる。
で、折角やから金堂を見学していこうかと入りかけたら、有料ではないか。
今からお金を払って短い時間、慌ただしく見るのなあとセコい考えが持ち上がる。
てなことでゆっくりバス停まで戻る。
ゆっくりゆっくりしてたらちょうどええくらいにバスが来た。
そのまま駅まで。
降りたらトイレでも行ってと思ってたら何人かが「あと2分や」と言いながら
走り始めた。ついわしらもつられて走る。けど、2分で間に合うよう走る自身は
今やもうない。頭では諦めつつ、足は未練たらしくその人達の後を追っている。
電車が来た。
一応急いでみよう。
その人達はかろうじて間に合ったみたい。中途半端なわしらは当然のように乗り遅れた。
で、時刻表を見てみたら10分後に次の電車が来るではないか。
なんや焦らんでもよかったやんか?
どっかの駅での連絡がえらい違うかもしれんけど、そうあくせくせんでもええやんと
いう年頃になってしまってる。
帰りは来た時と違って大阪経由で帰ってみよう。
何か楽しいことがあるかもしれん。

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ありがとうございました。