中国、浙江省、古村の旅ー44、仙居高迀古村へ。

さて、岩頭蒼坡古村の見学を終えて、昼飯も食ったんで次は仙居高迀古村という
ところに向かう。岩頭蒼坡古村は文房四宝の村ということで筆やら硯やら筆置きやら
いろんなものを象ったやつがあったけどそれが何やねんと思うばかりであったが、
書画芸術を愛する姿勢を示そうという気持ちはあるような気がした。前のブログで
文房四宝のうち、硯と墨が難しい話をしたけど、筆と紙も難しいのは同じだ。
但し、筆は買う時に大抵の店では水で試し書きをさせてくれるのがありがたい。
というのも、筆は糊で固めてあるけど、水で下ろして試し書きをさせても、また
糊を着けて固めたら元通りになるからなのだ。そやから絶対試して買った方が良い。
日本の筆は流石に伝統工芸のワザが沢山残っているので品質が良いものが多い。
けど高い。中国の筆は細かいところで品質は日本に劣る部分が多いと思う。しかし、
問題は日本の筆が良いものは1万円前後するけど、中国筆は同等品質とは言わんけど
同じ用途に使う筆であれば2000円前後で買える場合が多い。勿論、良い筆を使って
精魂込めて作品を作るのは大事な事なんやけど、筆って良くても悪くても1年くらいで
穂先の揃いが悪くなって使えない、使いづらい状態になってしまうんで、わしは
消耗品やと思ってる。そやから割り切って中国製をどんどん使うようにしてる。
筆の上手はそんな乱暴な使い方しいへんやろから高くて良いものを愛用してはるんやと
思う。
では紙はどうかと言うと、日本の和紙は世界一の優れものやと思う。しかし、こと
水墨画に使う紙ということになると中国の画仙紙に及ぶものがない。
それは丈夫さとか均質さとかいうのではなくて、滲みが違うのだ。中国の紙は
青壇皮、稲藁を混ぜて作っている。作る製法の問題もさることながら同じ材料が
手に入らないんやと思う。わしはしかたなく中国で買ってきて備蓄してる。特に
画仙紙の大きい紙は日本の紙屋さんには置いてないし、置いててもべらぼうに高いんで
中国で買うしかないのだ。今回の旅も、1.5mx3.5mという大きい紙を買うのが目的
でもあるのだ。
誰も興味ない、つまらん話を長々してしまった。
なんだかんだのうちに仙居高迀古村へ着いた。
ご飯食べてから約30分たらずかな?

とてもいい感じの村だ。今までも感じてたけど村の前に大きな池があるっていうのは
風水の関係? 防火用水? 田畑の灌漑用? 炊事洗濯用? いろんな役割を兼ねてるん
やろねえ。どこにもあった。
この正面の山がとても面白い。今まではニョキニョキ尖ったんが多かったけど、
このへんのは異様に平らだ。それはそれで奇妙である。観光土産屋さんはないけど
こんな雑貨屋さんがあるのがとてもいい。つい何か買ってしまう。
入り口はそれほど古いもんではなさそうやけど古式ゆかしくて存在感があってとてもいい。

なるほどここはこんな感じか? 古新しい微妙な感じの村やね。

期待が持てる。

北斗七星村ちゅうのもあるんやね。

南宋の左大臣やった呉氏の末裔が住んだむらやったんやろか? ようわからんけど。

がっしりした建物が続く。

お家の庭も見える。いい感じだ。

そして露地を抜けたら、良い感じのおじいちゃんとお婆ちゃんがいてはった。

長閑な暮らしを感じさせていただこう。

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ありがとうございました。