この店の前を2度ほど通ったことがある。いつも人だかりがしているので気になった。
「一回入って見よう」と思っていたが今のところ寮めしにちょっとだけこだわっているのでなかなか行けなかった。
しかし、ちょうど昼飯ころここを通りかかったので、そんなわけのわからんことを言うている場合ではない。
とりあえず入ってみよう。
入り口にレジがあって人が並んでる。どうやらここで食券を買うらしい。
熱々の汁物が食いたかったので、「餛飩(ワンタン)ください」と言う。「5元です」、えらい安いなあ。
あと、包子の蒸篭みたいなのがあったのでそれを頼むと、売り切れたという。なるほどこれが人気なんやな。
他に似たのはないんかいなと言うと、「○△x□・・」と言って表で買えと言う。すぐ横で包子を蒸しながら
売っているのだ。なるほどこれを買って店に入って食べてもいいのだ。しかし、それも面倒だから、
「小龍包下さい」と言う。「8元」、これは結構高い。
それで、食券を貰って、奥に進む。突き当たりのカウンターに人がたまっているから、あの辺で何とかしてくれるんやろ。
横一列に並んでて順番もなんもようわからん、ちょっと様子を見ていると、どうやら、丼をずらりと並べてあって、
ワンタンをどんどん作ってる。出来たころ食券差し出すと渡してもらえると言う仕組みらしい。
小龍包などの蒸篭ものはその横におばちゃんが居てて、食券を渡すと蒸篭と一個わたしてもらえるという事らしい。
ここまでは簡単だ。後は座る場所が問題だ。満員で殆ど空き席がない。合席を探すしかない。
幸い奥の端の席が1つあいているようだ。
「ここいいですか?」(と言ったつもり)、で顔を見ると、首を横に振る。「だめなんですか、すみません」と
他を探しに行こうとすると、「人が居てへんちゅうことやで」見たいな事を言って呼んでくれる。
ありがたい。
それで座ろうとすると、すわって食べてたおばあちゃんが、座りやすいように席をたってくれる。
「まあ、座れや」と言う具合だ。
うれしいなあ。
「ありがとう」といいながら座る。なんかすごいあったかいものを感じた。
するとそのおばあちゃんがすぐに話かけてくる。早口で全く聞き取れない。
「すみません、日本人なんでようわからんのですわ」とあやまる。「しゃあないなあ」と言った感じで、
「あんた幾つや?」と聞く。これくらいはわかる。それからはおばあちゃんは向かいの人たちと話していた。
やっぱり言葉をちゃんと喋りたいなあと本当に切実に思った。
こんなときにコミュニケーションちゃんととれんとあかんやんか。頑張れと自分に言った。
おばあちゃんは、ゆっくりとモツ汁を食っている。
元気やなあ。
ワンタンは蝦の餡の具がじゅるっとしていて汁もあっさりめで非常においしい。
あつあつだったがふーふー言いながらうれしい気持ちで一気に食べた。
小龍包は黒酢をつける小皿がほしいなと思ったが、おばあちゃんに又立ってもらうのは心苦しい。
蒸篭ではあるが、包子の上からちょっとかけてしまおう。
でも殆ど黒酢をつけなくてもいい味だった。皮もおいしい。
今日は何かすごくうれしい一日やった。
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ありがとうございました。